ヤフー株式会社の事業者向けデータソリューションサービスは、新型コロナウイルス感染拡大に伴いテレワークが推進されるなか、平日の移動傾向の変化を分析した自主調査レポートを公開した。
調査背景
同社は、2020年04月13日に東京都居住者を対象に年代別の平均移動距離の推移を可視化したレポートを公開。その結果、3月25日の東京都での外出自粛要請、4月7日の緊急事態宣言などの影響で都民の平均移動距離は減少傾向にあることがわかった。
このレポートでは、休日と平日にわけて平均移動距離の推移を示しており、休日のほうが平日よりも大きく減少しているという結果に。
そしてこのたび、平日だけに焦点を当て、曜日別の平均移動距離の推移を分析したレポートを公開した。なお、同調査は同社提供のアプリ上で位置情報の利用を許可しているユーザーのデータを元に行われている。
移動の多い曜日に偏りがある
集計にあたり、2020年1月6日から31日の平日と休日それぞれの平均移動距離を100に指数化し曜日別に比較、100より少ない日(黄色)から同じ日(薄い緑色)、多い日(濃い緑色)へとグラデーションをつけている。
比較を開始した週から7週間は木曜日や金曜日の移動が多かったが、3月の第4週からは金曜日の移動が減少。これは外出自粛要請により旅行、宴席、レクリエーションなどの移動が無くなったことが原因だと考えられるとのこと。
また、3月の第4週からは月曜日に移動が集中している。これより、出社が月曜日に偏っているのではないかと推測でき、進むテレワークのなかでも週に何度かの出社が必要で、月曜日が出社日に選ばれていると考えてられるという。
自粛は進んでいると言えるが、人との接触の観点から見れば、ひとつの曜日に移動を集中させるのではなく、週を通して平滑化することが重要とのこと。そして、ひとつの企業だけでなく全体の最適化の必要性を示唆している。
目前に迫ったゴールデンウィークにより、移動傾向に変化が見られるだろう。同レポートは「ゴールデンウィーク明けの月曜日に出社が集中しないようになればと考えています」と締めくくった。
- Original:https://techable.jp/archives/122842
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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