今年秋の発売が予測されている「iPhone12」シリーズですが、新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な消費者需要の減退と、アジアのサプライチェーンの生産遅延を受け、大量生産の開始時期がおおよそ1カ月延期される、と米The Wall Street Journalが報じています。
2020年下半期のiPhone生産台数を20%カット
WSJが情報筋から入手した情報によれば、「iPhone12」シリーズは、5.4インチモデル、2つの6.1インチモデル、6.7インチモデルの計4モデルで構成され、すべてに有機EL(OLED)ディスプレイが採用されるとのことです。また、その中のいくつかのモデルは次世代通信規格5Gに対応するとの観測です。
Appleが毎年アップデートする新型iPhoneモデルは、年間のiPhone需要の大半を占めるため、新製品の発売時期に注目が集まっています。
特に今年は、Apple初となる5G対応iPhoneのリリースにより、出荷台数が大きく伸びると予測されていました。新型コロナウイルスがパンデミックとなる前のアナリストたちの見方では、昨年超えられなかった2億台に到達するとのことでしたが、ウイルスによる需要低下を受け、Appleは今年下半期のiPhone生産台数を20%カットするとの見通しです。
例年なら初夏に新モデルの量産を開始
毎年、Appleは9月中ごろにiPhoneの新モデルを発表し、その月の終わりまでに販売を開始します。そのため、デバイスの量産を初夏には開始し、8月ごろにはすでに在庫を相当数まで増やしている状態となるのが通例となっていますが、今年は7月〜9月に生産が行われる見通しで、量産開始が例年よりも約1カ月遅くなるとされています。
Appleは新型コロナウイルスの影響をダブルで受けている、とWSJはコメントしています。生産拠点の集中しているアジア圏での生産遅延と、iPhone売上の大きな割合を占める米国・ヨーロッパでの需要減退の2つです。
iPhone12シリーズの発売時期は、3年前のiPhone Xと同じになる可能性が指摘されています。同モデルは9月に新製品発表イベントで披露されましたが、実際に発売に至ったのは11月のことでした。
iPhone Xの発売が遅れたのは、ノッチ部分に格納される3Dカメラモジュールの歩留まり(生産効率性)が低かったのが原因とされています。
Source:The Wall Street Journal
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-285675/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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