米大学、COVID-19に感染しているかどうかを「声」で見極めるAIを開発中

声紋
 
米国の複数の大学の研究チームが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しているかどうかを声紋から判断する人工知能(AI)の開発に着手している、とBusiness Insiderが伝えています。

検査キットの代わりとなるか?

米カーネギーメロン大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちは、COVID-19感染者と、健康な人の声紋を収集し、それをもとにコロナ感染が疑われる人の早期発見を行うためのAIツールの開発を行っています。
 
この声紋コロナ検査ツールに一定の信頼性が認められた場合、検査キットの代わりとなる可能性があり、注目が集まっています。
 
「これが機能することを証明できれば、(中略)機械に話しかけるだけでCOVID-19を患っているかどうかの判断が可能となる」とカーネギーメロン大の研究者リタ・シン氏はコメントしています。「世界中で検査を楽にする、パワフルな技術と成り得る」
 
ハーバード大とMITの研究者たちは、イスラエルAI企業「Voca.ai」とタッグを組み、声紋の収集を行っています。すでにオンラインポータルには100件以上のCOVID-19患者と数千件の健康な人々の声紋が提出済であるとのことです。

疫学の知識不足で生じる問題も

前述のカーネギーメロン大のシン氏の研究室は、声でCOVID-19にかかっているかを判断できるツールの初期バージョンを公開しましたが、48時間以内に大学側からオンライン検査を差止められるという事態が発生しました。
 
アメリカ食品医薬品局(FDA)のガイドラインに反する可能性があり、免責事項の表記に関わらずユーザーの誤理解を招くかもしれない、というのがその理由とされています。
 
ハーバード大とMITの研究者たちは「声によるCOVID-19の検出技術には期待している」と述べており、より多くのデータが必要であると主張しています。
 
 
Source:Business Insider
Photo:NASA
(lexi)


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