元アップル社員が開発した無接触水パイプを喫煙器具メーカーのGrenco Scienceが買収

多様な加熱式の喫煙器具(ヴェポライザー)と関連製品を開発・販売しているGrenco Science(グレンコ・サイエンス)が、Stündenglass(シュトゥンデングラス)という企業を買収して新しい事業に挑む。Stündenglassは元アップル社員のTracey Huston(トレーシー・ヒューストン)氏が創業した企業。手の動きと水、そして逆方向の気流を利用する奇抜な形の水パイプを開発しており、無接触の独特な経験を作り出していた。

買収の正確な条件は公表されていないが、価額は100万ドル(約1億700万円)以下で、Stündenglassの創業者と社員一人がGrenco Scienceのチームに加わる。

Grenco ScienceのCEOで創業者のChris Folkerts(クリス・フォルケルツ)氏は「トレーシー・ヒューストンの才能と、ビジョンを実際の形にする能力はよく知っている。Grenco Scienceはその製品をグローバルな拡張計画に含めることによって事業を拡大できるだろう。最新のデザインを我々の製品にも生かしたいし、彼らの今後の製品にも注目したい」と語る。

Stündenglassのプロダクトは、複数のユーザーが1つのマウスピースを共有し、マウスピース自体に接触しなくてもいい設計になっている。一種の水煙管(みずぎせる)のシステムで、ユーザーは別々のマウスピースを使えるので、新型コロナウイルス蔓延の現在に必要とされているソーシャルディスタンス(社会的距離)にはぴったりだ。同社によると、特許を取ったこのシステムは水をその重力で運んでふるいにかけるので気化した素材をスムーズに利用できる。

Stündenglassの創業者でCEOのヒューストン氏は声明で「Grencoのチームに加わればこのデバイスの開発スピードがアップするだろう」とコメントしている。

Grenco Scienceは2012年創業の企業で、これまで数種類の新しいヴェポライザーをリリースしてきた。最近発売したのはポケット型のウォーターヴェポライザーで出先で濃縮物を吸える。同社は2019年に、Serruya Private EquityとStable Road CapitalによるシリーズAの資金調達を完了した。

以下は、旧型Stündenglassのデモだ(日本では正規の医薬以外には使用不可)。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa


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