今秋発売見込みのiPhone12シリーズが4モデルとも有機EL(OLED)搭載になるとの予想を受けて、ディスプレイ情報に詳しいDSCCが、Apple向けOLED搭載パネル出荷枚数が対前年比で70%増になると予想しています。
2月の予測からは減少も前年比では12%の成長を維持
OLED出荷枚数ベースで全体の79%を占めているスマートフォン向けについて、2020年第1四半期(1月〜3月)の出荷枚数は9,950万枚とDSCCは見積もっています。これは今年2月に発表した前回予測と比べると、3%減の数字です。この時点ではまだ、新型コロナウイルスの影響はそれほど大きくなっていませんでした。
しかし影響がすでに顕在化していた中国では、Huaweiを除く中国ブランド向けOLED出荷枚数が減少したことから、2月予測から11%数字を引き下げました。
2020年第2四半期(4月〜6月)からは新型コロナウイルスの影響が世界的に拡大しているため、2020年総計では前回予測比11%減の5億2,300万枚になるとDSCCは予測しています。ただし前年比では12%増であり、成長は維持される見通しです。
Apple向けは前年比70%増に
ブランド別では、Samsungは前回予測では前年比微減とDSCCは見込んでいましたが、今回の調査結果から、予想数字を前年比14%減の1億7,000万枚パネルへと引き下げています。
一方Appleは、今年発売の旗艦モデル(iPhone12シリーズ)がすべてOLEDを搭載することを踏まえ、前年比70%増の1億枚というのが同社の予想です(それでも前回予測からは6%減)。
Huaweiも前回予測と比べると8%減ですが、前年比ではフレキシブルがほぼ倍増することが見込まれるため、リジッドも合わせて61%増の9,000万枚となる見通しです。
Huawei以外の中国勢は、新型コロナウイルスの影響に加えて、フレキシブル需要が計画通りに増加していないため、前回予測比では13%減になるとDSCCは述べています。ただし前年比では6%増を見込んでいます。
Source:DSCC
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-291204/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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