Gmailに「クイック設定」導入へ、受信トレイのカスタマイズが簡単に

Google(グーグル)は、Gmailに「クイック設定」(Quick Settings)メニューを導入することを発表した。新機能はGmailの使用体験をアップさせるために、ユーザーがメールの分類、発見、テーマや設定をカスタマイズするのを助ける。

新設されたオプションには、テキストの表示間隔を変更したり、受信トレイのタイプを選択したり、受信トレイにテーマを設定したり、閲覧ペインやオプションを追加したりする機能が含まれる。大部分は新機能ではないが、現在は「設定」メニューの奥深くに埋まっており、広く知られておらず利用者が少なかった。

Gmailの新しい「クイック設定」でメニューを開くと受信トレイの右側にオプションをポップアップ表示させることができる。またオプションを選択すると受信トレイが即座に更新され、どのように変更されるのかをすぐに確認可能だ。変更を保存する前に各種の設定やテーマを試せる。

当初、表示されるテキストなどの表示間隔をカスタマイズする機能、受信トレイのサンプルから好みのレイアウトのタイプを選択する機能が提供される。例えば、パワーユーザーに好まれている優先トレイでは、Gmailのデフォルト設定であるタブ表示、あるいは「未読」「重要」など好みのタイプのメールを優先表示することを選択できる。

つまりユーザーは直接「クイック設定」から閲覧ペインを有効にしたり、受信トレイに伝統的なメールクライアントのスタイルを与えたり、カラフルなテーマを適用してメールの雰囲気を明るくするなどが可能だ。

「クイック設定」の新設は従来の設定メニューには影響を与えない。ユーザーは従来どおり「設定」から詳細なオプションを選べる。「クイック設定」メニューのトップの「すべての設定を表示」ボタンをクリックすると、従来の設定画面にアクセスできる。

同社はG Suiteのアップデート発表の中で「こうしたオプションが見つけやすくなり、リアルタイムで探索できるようになった。更新がすぐに受信トレイに反映され、設定の内容を正確に知ることができる。ユーザーが自分にとて最適なGmailの設定を簡単にできるようになるものと考えている」と書いている

「クイック設定」はすべてのG Suiteユーザーと、個人のGmailユーザーにデフォルトで提供される予定だ。「即時リリース」ドメインのG Suiteユーザーの場合、グーグルは2020年5月26日から順次リリースを開始しており、ロールアウトは15日以内に完了する。「計画的リリース」ドメインのユーザーに対しては2020年6月22日からロールアウトされる。個人ユーザーにこのアップデートが公開される時期は明らかでないが、さほど待つ必要はないだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook


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