面白いライトが登場しました。NITECORE「UT32」です。
今は廃盤ですが、お気に入りだったモデルに「HC30」があります。コンパクトで軽量で、1000ルーメンとそれなりに明るかったので、私物としても活用していました。なので「UT32」を見たときはその後継機かと思ったのですが…。
実際にはちょっと思ってたのと違いました。左が表側、右が裏側。要するに、両面にLEDを搭載していらっしゃる…!
表側がクールホワイト5700K、裏側がウォームホワイト3000K。いえ、どっちが表かはわかりかねますが…点灯操作をしますと、5700Kからのスタートになりますので、5700Kが表っぽい感じがします。
そして面白いことに、それぞれに対応するスイッチがそれぞれ存在します。ポッチがついている方が5700K。フラットな普通の方が3000K。残念ながら、同時に点灯はできません。
なんか無駄に面白いのが入りました。
いやー。
NITECORE、いいですよね#UT32 #NITECORE pic.twitter.com/s5qANQq14E— アカリセンター・フラッシュライト (@akaricenter) May 13, 2020
ボタン同時長押しで5700K点灯、その後はクリックした方のスイッチに連動して5700K・3000Kを選択できます。5700Kが点灯中に、ポッチがある方のスイッチをクリックすると調光できます。3000Kも同様。消灯はまた同時長押し。
謎の操作性に感じますが、トレイルランを意識したものではないかと思います。自分の頭の右側にリフレクターが来る向きでセットすると、5000Kを調光できるポッチ付きのボタンが上側にきます。3000Kを使用するときは、やはり上側に操作スイッチが位置します。晴天の時と雨天・濃霧の時で色温度を使い分け、その場合でも操作性を統一する…というコンセプトが伺い知れます。
最大の明るさはクールホワイトが1100ルーメン、ウォームホワイトが920ルーメン。目視ではどちらが明るいかわからない程度には拮抗しています。LOW~HIGHも歩行に適した明るめの設定で、コンセプトに沿ったセッティングになっているかと。
色温度が高い(クールホワイト寄り)場合、タクティカルなイメージから鋭い配光にすることが多いのですが、「UT32」のリフレクタは逆になっています。霧や雨の中での視認距離を稼ぐため、ウォームホワイトは鏡面リフレクタで強めの集光。一方、クールホワイトの方はテクスチャードリフレクタにより中心光の鋭さは緩められ、拡散性の高い配光になっています。当初違和感を覚えましたが、トレイルランや登山といったアウトドアスポーツを考慮する場合、こちらの方が理にかなっているように思います。
この手のヘッドライトのお約束ですが、バンドから外すことでL型のライトとしても機能します。「UT32」に関しては、おまけ要素の感覚が強いですけどね。L型ライトとしてEDCに使っていた「HC30」の代替品に使うには…うーん、3000Kは魅力的ですが…。あくまでもヘッドライトが主目的な気もします。
面白ヘッドライト…と思わせて、実は明白なコンセプトを持つ「UT32」。シーンを選ぶライトは、ハマれば高い実用性を発揮します。これは良さそうだとピンときた方はぜひお試しください。(アカリセンター価格:8712円)
>> 連載[Gear Maniax]
文・写真/アカリセンター
- Original:https://www.goodspress.jp/reports/297315/
- Source:&GP
- Author:&GP
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