紛失防止タグのTile、Appleが競争法に抵触しているとEUに苦情申し入れ

iPhone Tile
 
紛失防止タグを発売する米企業TileがEUの欧州委員会に対し、不当に自社製品の機能を阻害されているとしてAppleを非難する書簡を送っていたことが分かりました。

「探す」アプリと競合

Tileは「円滑なユーザーエクスペリエンスを可能にする機能を選択的に無効化している」とし、自社製品をiPhoneで使うことが一層難しくなっているとして、EUの政策機関である欧州委員会に苦情を申し入れました。2020年1月には同様の訴えを米議会でも行っています。
 
iOS13で導入された、サードパーティーアプリによるBluetoothや位置情報の取得を可視化する機能によって、Tileによるバックグラウンドの位置データ取得が妨げられており、問題なく使うために複雑な設定をユーザーに要求しているというのが同社の言い分です。
 
しかも、同じくiOS13で導入されたApple公式の「探す」アプリは、紛失防止タグの位置を把握するTileのアプリと機能が似通っているばかりか、デフォルトでは位置情報取得の可視化や制御を受けません。このため、Appleは自社のアプリを有利に扱い、健全な競争を阻害しているとTileは主張しています。

サードパーティーアプリの苦悩

競合するサードパーティーのアプリを退け、自社アプリを自分たちのプラットフォームで有利に扱うことに問題はないと考える向きもあるかも知れません。しかし、Appleほどの巨大プラットフォームを持つ企業の場合は、独占禁止法への抵触が問題になってきます。さらにiOS14のリリースに合わせ、Apple純正紛失防止タグ「AirTag」の登場も噂されているだけに、Tileは今後さらに厳しい状況に置かれる可能性が高いでしょう。
 
またTileとは異なりますが、Apple Musicと競合するSpotifyもApp Store上で不当な競争を強いられているとして、やはり欧州委員会に訴えを起こしています。iOS13のリリース前には、複数のアプリデベロッパーが連名で「我々のようなデベロッパーと競合するようなサービスにまで進出している」として、Appleに書状を送りました。
 
こうした指摘に対し、Appleはユーザーを第一に考えた結果だと反論していますが、米議員が「Appleはプライバシー保護を競合排除の隠れ蓑にしている」と避難するなど、風当たりも強まりつつあります。そのため、iOS14では一部サードパーティーアプリを標準設定アプリとして選択できるようになるのではないかとの見方もあります。
 
 
Source:Financial Times via iPhone Hacks
(kihachi)


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