値ごろ感の高いiPhone SE(第2世代)の投入により、インドでのiPhoneシェアは大きく拡大する可能性があるとして、投資銀行JP MorganがAppleの目標株価を引き上げました。
iPhone12は予定通り9月発売か
JP Morganのアナリスト、サミク・チャタジー氏は、投資家向けの調査メモにおいて、手頃価格のiPhone SE(第2世代)はインド市場で苦戦するAppleの成長を後押しするだろう、と述べています。
また同社の最新サプライチェーン調査によれば、iPhone12の準備は9月発売に向けて順調に進んでいる模様です。ただし「障害が重なれば」、発売が遅れる可能性もゼロではないとのことです。
Appleに立ちはだかるシェア1%の壁
Appleはインドのスマートフォン市場において、シェア1%の壁を越えられずにいます。輸入関税の高さと、iPhoneの高額な価格、そして実店舗においてもオンラインにおいても、直営店を持てずにいることが主な理由となっています。
しかしiPhone SE(第2世代)は、この状況を変える可能性を秘めています。iPhone SEの投入で価格の幅が広がったため、Samsungのシェアの一角を崩せるかも知れない、とチャタジー氏は指摘します。
現地生産もシェア拡大を後押し
Appleのインドにおけるシェア拡大を後押しするもうひとつの要因は、現地生産です。AppleはインドでのiPhone生産台数を増やしており、同国でiPhoneの組み立てを行うWistronが、インドへの設備投資を倍増させるとも報じられています。インドでの生産台数が増えれば、インド国内でのiPhoneの平均販売価格が下がることが期待できます。
新型コロナウイルスにより経済が大きなダメージを受けているものの、JP Morganは中国経済が回復基調にあること、またこの好調がインド経済にもよい影響を与えるとして、iPhoneを含むスマホの買い替え需要は回復すると楽観的な見方をしています。
こうした見方に基づき、チャタジー氏はAppleの2020年12月の目標株価を、350ドルから365ドルへと引き上げました。
Source:AppleInsider
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-291843/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
Amazonベストセラー
Now loading...