日本のスマートフォンユーザーの間で特に人気の高いiPhoneの強さを探る調査の結果を日経リサーチが公表しました。iPhoneユーザーが「次もiPhoneを選びたい」と考える理由には「データ移行が楽」「故障しにくい」などがある一方で「手の大きさに合わない」とのサイズについての不満点もみられます。
iPhoneのシェアは42.5%と圧倒的
調査は、日経リサーチに登録しているモニターから、全国の一般個人のスマートフォンユーザーを対象に実施し、1,623人から回答を得ています。
ユーザーの多かった上位3シリーズは、iPhoneが689人(回答者の42.5%)、AQUOSが285人(同17.6%)、Xperiaが233人(同14.4%)でした。上位3モデル合計で全体の74.4%を占めています。
iPhoneのシェアが全体の4割以上で、2位以下に大きな差をつけており、圧倒的と言えるシェアを獲得しています。
「次も絶対iPhone」はiPhoneユーザーの27.1%
各シリーズごとに、次に同じ端末を選びたいかを尋ねたところ、iPhoneは「絶対に同じ端末を選ぶ」が27.1%で、Xperia(8.2%)、AQUOS(3.5%)よりも多く、固定ファンが多いことがわかります。
iPhoneロイヤルユーザーは「移行が楽」など評価もサイズに不満
日経リサーチは、次に選ぶ端末についての質問への回答でユーザーを以下3つのグループに分け、分析しています。
- 「絶対同じ端末を選ぶ」と回答:ロイヤルユーザー
- 「おそらく同じ端末を選ぶ」と回答:一般ユーザー
- 「どちらともいえない」〜「選ばない」と回答:離反予備ユーザー
自由回答の文章を集計し、グループごとに、iPhoneの継続意向や満足点と、不満に思っている点の傾向をまとめたのが以下の表です。
ロイヤルユーザーは、iPhoneについて「データの移行が楽」「iPadやMacと同期できる」「故障しにくい」「長年使っている」といった理由で継続を希望し、満足している一方で「手の大きさに合わない」と、サイズに不満を持っている傾向があります。
一般ユーザーは、「使い慣れている」「変えると操作を覚えるのが面倒」といった理由でiPhoneの利用継続を希望している一方、「充電が持たない」「OSのアップデートが頻繁」といった点に不満を感じている傾向があります。
離反予備ユーザーがiPhoneに満足している理由は「持っている人が多いので不明点を聞ける」で、不満点としては「価格が高い」が挙げられており、コストパフォーマンスを見極めたいユーザーが多い傾向にあります。
大きさとコスパが魅力のiPhone SE(第2世代)
国内各キャリアが5月11日に販売を開始したiPhone SE(第2世代)は、iPhone8と同じコンパクトなサイズと、最新鋭のA13プロセッサを搭載した高性能、そしてSIMフリーで44,800円からというコストパフォーマンスが魅力のモデルです。
近年、大型化と高価格化が進んでいたiPhoneに対して、ロイヤルユーザーが抱える「大きさ」、離反予備ユーザーが抱える「価格」に対する不満を解消したモデルとなっており、幅広いユーザーに魅力的な端末となっています。
中国では、iPhone SE(第2世代)の発売後にiPhoneの販売台数が大幅に伸びており、iPhone SE(第2世代)投入の効果が出ているとみられます。
Source:日経リサーチ
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-292594/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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