ボッシュは、二輪車向けの自動緊急通報システム「ヘルプコネクト」を開発。交通事故の発生時、ライダーが迅速に救助を受けられるようなシステムとなっている。
なお、日本での展開は未定で、まずはドイツのユーザーに対して提供が始まる見込み。
「ヘルプコネクト」の概要
「ヘルプコネクト」では、二輪車に搭載した慣性計測センサーユニットからの情報を活用。独自の衝突検出アルゴリズムによって事故の発生を検知すると、スマートフォンアプリを介して情報送信を行う。
事故現場とライダーに関する情報を救急サービスへ送ることにより、事故に遭遇したライダーの発見に必要な時間を短縮。加えて、ライダー自身の医療関連データ送信に対応し、事故の発生を第三者へ自動的に通知することも可能とした。
スマートフォンアプリとの接続にはBluetoothを使い、ボッシュの緊急通報用アプリ「Vivatar」の利用を想定。なお、他の二輪車メーカーが提供する専用アプリなどにおいても、「ヘルプコネクト」との連携ができるとのことだ。
複数回の実験によって機能性を実証
今回のシステム開発にあたり、ボッシュは実際に発生した二輪車事故データの把握に取り組んだ。特定の事故シナリオを分析し、「ヘルプコネクト」の機能性を実証するためだけに、合計18回もの衝突試験を実施したという。
同システムは、ドイツのユーザーを対象として提供がスタートする見込み。現時点で日本における展開予定は明らかになっていないが、今後のサービス拡大に期待したい。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/126951
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ
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