Keekstrは、不動産の内見にVR(仮想現実)を活用するビジョンを示すベンチャー企業だ。REI(不動産投資信託)を含め、頻繁に売買をおこなう不動産投資家が主な顧客層として考えられている。
クラウドファンディングのキャンペーンを開始し、資金調達を経て、プロトタイプの開発を進める計画だ。
どこからでも物件の内見ができるVR技術
不動産市場は全世界で3兆ドルに及ぶ、巨大な市場。REITの運用者を含め、500万ドル以上の資産を不動産に投じる投資家は多い。
投資家は、良好な物件を見つけるたびに、その物件の内見をする必要があり、多くの時間や予算を費やしてきた。特に、コロナ禍で移動が難しくなり不満を抱えている。
Keekstrは、VR(仮想現実)の技術を活用し、不動産投資家を助けるアイデアを提案している。VRを使えば、どこにいても内見が可能になるので、物件を訪問するのに要する時間とコストを削減できる。海外の不動産であっても飛行機になる必要がなくなるのだ。
クラウドファンディングで資金調達を開始
Keekstrが抱く計画としては、物件のVR画像を撮影し、VRプラットフォームのプロトタイプを開発する方針となっている。米国の不動産投資家のニーズに合うかどうかを検証し、そのフィードバックを分析した上で、改良版をリリースする戦略だ。
不動産売買はこれまで対面での交渉が基本だったが、VR技術の発展により、プロセスのデジタル化が始まろうとしている。
2017年に創業された同社は、クラウドファンディングを実施し、プロトタイプの開発・検証を進めるものと見られている。
初めはREITを含めたプロの不動産投資家が主要な顧客層と考えられているが、製品が成熟するに従い、消費者向けにも展開される可能性もあるだろう。
- Original:https://techable.jp/archives/127386
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:佐藤隆之
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