Telework Space プロテレワーカー直伝のテクニック公開


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慣れないテレワークに戸惑うみなさん、逆に理想の仕事場は自宅にこそ作れます!
というわけで、長年テレワーカーとして活躍してきた8名に、個性あふれるこだわりのデスクを見せてもらいました。


社会は大きく様相を変え、毎日の出勤はスタンダードでなくなった。「家族がいるし、急に在宅で仕事をしろと言われても…」、そうつぶやくビジネスパーソンは多い。しかし、住めば都というか、理想の職場を自宅に構える「テレワークのプロフェッショナル」たちがいる。

つまり蛇の道は蛇、というわけで自宅を仕事場として活用している達人8名にテレワークスペースを見せてもらった。

デジタルガジェット、アウトドアギア、こだわりの素敵なインテリア、究極のミニマムスタイルなど、テレワークのベテランたちが試行錯誤したアイデアが満載。仕事への集中を意識した部屋か、遊び心を満たすか、テレワークスペース作成時のヒントになるだろう。

また動画によるオンラインコミュニケーションで話題の「ZOOM」に使えるバーチャル背景もピックアップしているので、ぜひ活用してもらいたい。

テーマは
「動画特化型の情報コクピット」

テレワーク歴12年という小山さんは、デスク中心に設置された巨大モニターが特徴的。「仕事は執筆・企画が中心のため、情報収集しやすいようPCやiPadなど複数画面が同時に見られるようにしている」とのこと。他にも、ぞれぞれSNS用や動画視聴用など役割をモニターで分けている。一方、集中したいときには部屋の電気を消し、デスクライトのみにして、スポットライト的に手元だけを照らせるよう工夫が施されている。

  • 名古屋商科大学大学院准教授小山龍介さん『IDEA HACKS!』から始まるライフハックシリーズ著者。名古屋商科大学大学院准教授。京都芸術大学博士課程在籍。

テレビ会議や動画配信のために、音声入力はコンデンサマイクをアームスタンドを使って設置。また、全体の音声には「HomePod」を二台、テレビ会議には環境音もきちんと聞こえるように骨伝導イヤホンを。耳を塞がないので、長時間の打ち合わせでもストレスが軽減されるのが気に入っているポイントだ。さらにカメラ入力を素早く切り替えられる「ATEM Mini」を駆使し、手元でPC画面やiPad画面にカメラ2台をスイッチングしながら動画配信できる。

 

テーマは
「趣味兼仕事のモバイルスタイル」

28年前から編集部で徹夜仕事を続けてきたが、出張先や自宅で原稿を書くことも多く、水槽を置いたり、ラジコン飛行機を作ったりと、趣味兼仕事のスペースを自宅に確保する。「モバイルデバイスが好きなので、MacBook Pro、iPadを中心としながら、LGの5Kディスプレイに、キーボードはPFUの『HHKB』、マウスはLogicoolの『MX Master』と作業に使うのは気に入ったデバイスのみです」というこだわりぶり。

  • 『flick!』編集長村上タクタさん趣味雑誌編集者。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、海水魚とサンゴ飼育誌、ガジェット誌を600冊以上編集。

数多くの仕事用デバイスやレビュー用の機材を充電するため、電源はアクセスしやすい場所へ大量に用意している。紙の資料は「ScanSnap iX1500」で全部スキャンして、クラウドに保存。背後には、存在感ある趣味のラジコン飛行機とミニベロが。ラジコン飛行機は、バルサの棒や板のキットから1年かけて作った、エンジンで実際に飛ぶもの。仕事道具と趣味のアイテムが詰まった在宅ワークスペースになっている。

 

テーマは
「いつでもフルチャージできるガジェットデスク」

テレワーク歴24年の猛者である武者さんは、ライティング業務のほかにWEBメディアコンサル業務も請け負っており、多くの最新情報を目にしやすいようにと、ディスプレイは大きく広いものを設置。その上で、手の届くところに数多の機器があるという環境を目指している。特に重視するのが充電環境。デジカメやスマートフォンのバッテリーや充電ケーブルは、立ち上がらずとも手元に持ってこられるように試行錯誤を繰り返している。

  • ガジェットライター武者良太さん1971年式のフリーライター。ガジェット機器のレビューや市場調査などを担当。元Kotaku Japan編集長。

間取りの関係上で壁側に仕事机を置けないため、IKEAの組み立て家具やメタルラック、100円均一アイテムやプロ用撮影機材を組み合わせて、「手の届く」ワークスペースを作り上げた。メタルラックにタイラップで留めたダイソーのワイヤーパネルがポイント。cheeroの磁石入りケーブルクリップや、100均のワイヤーバスケットを使うことで、棚部分だけではなく、側面にも多くのガジェットを収納・充電できるスペース実現する。

 

テーマは
「どこでも仕事な自宅ノマド!」

テレワーク歴3年の早坂さんは、「サラリーマン編集者をしていたときも、フリーランスの今も、自分のデスクまわりをテリトリー化するのが大好き。だから、どんな場所でもマイオフィスをパッと作れます」とのこと。この和室だけでなく、軽トラの荷台、物置などにもサテライトオフィスを構えているというから驚きだ。「所変われば俺変わる。で仕事の内容ごとに場所替えして、気持ちを入れ替えています!」。……達人すぎない?

  • エディター&ライター早坂英之さんモノレビュー誌『MONOQLO』『家電批評』の副部長職を経て独立。版元時代に働きすぎてぷっつん。座右の銘は「のび太になろう」。

Web会議が多いので、スマホに美白効果がある(ありそうな)LEDライト付けているのがポイント。「どうです? きれいでしょう。ちょっと眩しいけど、美への努力です(笑)」。また、ずっと座っていると腰がツラいので、立って仕事できる三脚PC台を導入している。もともとはプロジェクター用で、Amazonで1500円ぐらいとのこと。

 

テーマは
「秘密基地感のあるスタンディングオフィス」

ビリヤードデスクをベースに、お気に入りの「ボビーワゴン」や「ウーテンシロ2」といった収納アイテム、照明は「アーキムーンソフト」、ヴィンテージチェアの「アルミナムチェア」(ビリヤードのラシャに合わせたグリーン系生地のもの)をセレクト。好きなものに、座ったままアクセスできる工夫が凝らされている。

  • 『&GP』副編集長三宅隆さん家電・時計・ホビー・アウトドア・フィットネスなど、雑食系エディターとして気の向くままに好きなモノや情報を収集、発信中。

カーキつながりでハマった「ザク」のガンプラがお気に入り。特に1/60スケールを寵愛し、Apple Pencilや腕時計、USBケーブルを引っ掛けて遊んでいる。デスク隣の有孔ボードは、2×4材で自作できる「ラブリコ」を使い、お気に入りのギアを飾るスペースに。仕事柄、モノが増え続けるので、「いかに部屋を圧迫せずにカッコよく収納できるかが腕の見せどころ」とのこと。

 

テーマは
「好きなものに囲まれたマイスペース」

独立から19年、ずっとテレワークという窪川さんはデスクが特徴的。「ワークデスクは、大学に入った際、親に勉強机を買う費用としてもらったお金で買った、ミニビリヤード台です(笑)」。って、オシャレすぎて丸ごと真似したくなるレベル。ビリヤード台をデスクにするにあたり、簡単な図面を書いてガラス屋さんに行き、カット&面取りしてもらったとのこと。さすがインテリアスタイリストと言うべきセンスの逸品だ。

  • インテリア&プロップスタイリスト窪川勝哉さんインテリアのみならず車や家電、ステーショナリーなどプロダクト全般に造詣が深いインテリアスタイリスト。東洋大学ライフデザイン学部非常勤講師。

ビリヤードデスクをベースに、お気に入りの「ボビーワゴン」や「ウーテンシロ2」といった収納アイテム、照明は「アーキムーンソフト」、ヴィンテージチェアの「アルミナムチェア」(ビリヤードのラシャに合わせたグリーン系生地のもの)をセレクト。好きなものに、座ったままアクセスできる工夫が凝らされている。

 

テーマは
「約2畳のフレキシブルスペース」

フリーのスタイリストとして10年以上のテレワーク歴を持つ宇田川さん。仕事柄、借りてきた荷物で部屋がいっぱいになることは当たり前。なので、基本的にはオープンなスペースをベースに、時にはテーブルを置いて原稿を執筆したり、時にはラックを出してスタイリングを組んだりと臨機応変に対応できるスタイルに。「限られたスペースを考えると、『オープンスペース⇄ワークスペース』ようなスタンスに行き着きました」という。

  • スタイリスト宇田川雄一さんファッションスタイリスト。2008年アシスタントを経て独立。メンズのビジネススタイルが得意で最近は執筆も行う。

頻度が高いスニーカーを収納するついでに、軽く作業したいときのスペースを確保。デスクの高さを使うことで、限られた空間で多くのものを収納できるよう意識している。大抵は荷物置きとして使うことがメイン。フローリングは傷つかないように布やラグを敷き、スタイリストらしいビジュアル的な気の使い方が見られる。

 

テーマは
「環境に左右されない究極のミニマムスタイル」

環境変化がパフォーマンスに影響しないよう、ツールはノートPCのみ。「マウスやサブディスプレーなどに慣れると、それがないと効率良くできない仕事が発生するので使わない」という潔さ。新幹線でもカフェでもソファでも、移動しながら常に同じ成果を産み出したい人向けだ。ワークスペース構築に最低限のお金しか掛からないのも◎。ただし、高い集中力と環境適応力、動じない鈍感力など、強いメンタルとフィジカルが求められる。

  • 『ds』編集長滝田勝紀さんIoTやデザインに特に精通する家電スペシャリスト。「楽天ROOM」ではフォロワー数70万人以上を誇る。

スタンダードな仕事場はダイニングテーブルだが、リラックスしたいときのソファ、煮詰まったり眠くなったときはスタンディング、応用の幅が広いチェアの膝上と、気分に合わせてワークスペースを変える。「超本気で原稿を書くときはデスクを使います」とのことで、集中したいため周囲に余計な物は置かない。

Twitterで見つけた「ZOOM」で使えるバーチャル背景カタログ

オンラインでのミーティングや飲み会が流行っているが、そもそも自宅の景色を公開するのに違和感があったり準備できなかったりすることも。そんなときは「バーチャル背景」を設定すればOK。種類は豊富で、TPOに合わせた壁紙がネットで見つけられる。アニメ、ドラマ、ネイチャー、スポーツなど、自分の好みのグラフィックを探そう。ここではTwitterで配布されている公式アカウントの写真をピックアップした。

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