人気ポッドキャストアプリが中国のApp Storeから取り下げ〜検閲の一環か

Pocket Casts
 
Appleが中国のApp Storeから、人気のポッドキャストアプリ「Pocket Casts」の掲載を取りやめた、と伝えられています。今回の動きは、中国当局による検閲によるものとみられています。

米国で84位の人気のポッドキャストアプリ

Pocket Casts」は、米国のApp Storeのニュースカテゴリで日本時間6月11日18時現在84位にランクインしている人気のポッドキャストアプリです。集めたポッドキャストエピソードをiOSとAndroid間で同期できることで注目されたアプリは、2019年末からダウンロード料金が無料となっています。
 

 
Pocket Castsの公式Twitterアカウントは6月11日、中国の国家インターネット情報弁公室の要請を受け、AppleがアプリをApp Storeから取り下げたことを明らかにしました。同アカウントは、「ポッドキャスティングは開かれたな媒体であるべきで、政府の検閲から自由である必要がある」と主張しています。
 

NYT、Quartzのアプリも中国国内で掲載取りやめ

2016年には、米日刊紙「New York Times」のアプリが中国のApp Storeから取り下げられ、昨年末には米ニュースメディア「Quartz」のアプリが削除されました。
 
2019年10月には、警察の行動を追跡できる香港のデモアプリ「HKMap Live」がApp Storeでの掲載取りやめとなりましたが、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は「アプリが個人の警官を標的にしたり、警察がいない場所の物件を破壊するのに使用されている」との報告があり、「アプリの使い方は香港の法律に反するものであり、個人への傷害を禁止するApp Storeのガイドラインに違反している」として、アプリ削除を決定を支持するコメントを述べています。
 
 
Source:AppleInsider, Engadget 日本版
Photo:Pocket Casts
(lexi)


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