株式会社CureApp(以下、「CureApp」)が、多量飲酒者の減酒を支援するアプリ(以下、「減酒支援アプリ」)を開発。独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター(以下、「久里浜医療センター」)との共同研究を開始した。
今後はエビデンスを蓄積し、アルコール摂取量に問題を抱えた患者の支援につなげる。
不適切な飲酒習慣の修正をサポート
CureAppは、減酒支援アプリの併用を前提としたオンラインカウンセリングプログラムも開発。このプログラムは、多量飲酒者(一日あたりの純アルコール摂取が一定量以上)への心理的な支援を目的としており、認知行動療法の考え方がベースになっている。
ユーザーはアプリを通して自身の飲酒を振り返り、多量飲酒の原因に気づくきっかけを得る。これにより、飲酒欲求への対処スキルを獲得し、不適切な飲酒習慣を修正していく。
今月からは臨床研究も実施。15名を対象に、アプリとオンラインカウンセリング(4回)を8週間にわたって併用し、多量飲酒日を減らせるかどうかを検証する。
国内を代表する医療センターとタッグ
CureAppと共同研究を行う久里浜医療センターは、昭和38年に日本で初めてアルコール依存症専門病棟を設立。患者の自主性を尊重した治療が「久里浜方式」として全国各地への広がりを見せるなど、依存症治療において国内を代表する医療センターとなっている。
アルコール依存症は大きな社会問題のひとつであり、CureAppはこの問題への早急な介入が必要と判断。前述のような取り組みにより、患者に対して早期支援を行うためのエビデンス創出を目指す。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/127821
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ
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