データと分析のサービスのDatabricksが米国時間6月24日、データ視覚化サービスのRedashを買収したことを発表した。Radashはデータサイエンティストやアナリストが必要とするデータの視覚化を助け、そのためのダッシュボードを提供する。
Redashの顧客にはAtlassianやCloudflare、Mozilla、Soundcloudなどがおり、同社のサービスには、そのツールのオープンソースで自己ホスト型のバージョンと同社がホストする有料のオプションがある。
両社は、買収の財務的詳細を明かしていない。Crunchbaseによると、テルアビブのRedashはまだ外部資金を調達していない。
Databricksの共同創業者でCEOのAli Ghodsi(アリ・ゴーシ)氏によると、両社が出会ったのはDatabricksの顧客にRedashを使っている企業がいたからだ。「彼らのチーム全体とその質へのこだわりに感銘を受けた。これまでのデータサービス業界には、RedashとDatabricksを組み合わせたようなものが欠けていた。この組み合わせによりLakehouseのすばらしいバックエンドと、Redashからのフロントエンドの視覚化およびダッシュボードが一体化し、マジックが起きる」とゴーシ氏はいう。
これはまた、Databricksにとって同社のサービスが企業のデータチームが必ずアクセスするプラットフォームになり、データから価値を取り出すためにやるべきことのすべてを、単一のプラットフォームでできるようになるという機会だ。
「両社はオープンソースの遺産を背負っている点で共通しているだけでなく、データとAIへのアクセスを誰にとっても容易にして、ビジネスインテリジェンスのユーザーがイノベーションをより迅速に実現できるようにするというミッションでも一致している。すでに両社の技術が一体化したことによる顧客のためのすばらしい成果が出ているため、引き続きさらなる成長を目指したい」とゴーシ氏は述べている。
DatabricksはRedashの買収に加えて、同社のDelta Engineのローンチも発表した。こちらは、同社のトランザクションレレイヤーであるDelta Lakeとともに利用するハイパフォーマンスのクエリエンジンだ。
これについて同社は、次のように説明している。「Delta Lakeのために新たに開発されたDelta Engineは、データ分析とデータサイエンスのためにクエリの高速な実行を可能にし、しかもそのためにデータをデータレイクの外に移す必要がない。このハイパフォーマンスなクエリエンジンはまったく新たに構築され、モダンなクラウドハードウェアを利用してクエリのパフォーマンスを加速する。この改良により、Databricksの顧客は統一的なデータアナリティクスプラットホームへ移行でき、そしてそれはデータのどのようなユースケースでもサポート可能で、オペレーションにとって意味のある効率とコスト節減ができる」。
[原文へ]
(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/06/30/2020-06-24-databricks-acquires-redash-a-visualizations-service-for-data-scientists/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Frederic Lardinois
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