パナソニック株式会社およびその関係会社2社は、JR東日本メカトロニクス株式会社と共同で、ロボットによる駅サービスの実証実験を実施した。
ロボットを組み合わせている点がユニーク!
今回の実験は、先月17日から30日までの間、高輪ゲートウェイ駅において行われた。目的は、ロボットを用いた駅サービスの実用化検証となっている。
実験で使用されたのは、自律移動する案内ロボット「HOSPI Signage」と、ロボティックモビリティ(ロボット電動車いす)。それぞれ1台ずつを用意して実験を行った。
HOSPI Signageは、人や障害物を検知して自律的に減速・回避する機能を備えている。また、回避できない場合には停止することも可能だ。そしてロボティックモビリティは、先導するHOSPI Signageの軌跡を自動で追従。こちらも安全制御機能を有しており、前方を人や障害物が遮った際は自動で停止する。
具体的な実証実験の内容は?
実験では、HOSPI Signageが液晶ディスプレイに駅の広告などを表示しながら、事前に設定された経路に沿って自律移動した。2階改札内のコンコースを時速2.5kmで移動し、駅利用客の注目を浴びたという。また、同ロボットの顔部分にあたる画面の表示と音声により、トイレやエレベーターへの移動案内を2カ国語(日本語・英語)で実施した。
HOSPI Signageの後を追いかけるロボティックモビリティには駅利用客が試乗し、あらかじめ設定された目的地まで移動。移動が困難な駅利用者を支援するだけでなく、新たな移動体験を提供した。試乗した駅利用客からは、「体が不自由な人にはありがたいサービス」「観光地やテーマパークでも使いたい」という声があったようだ。
このような実験による検証が進めば、それぞれの駅にロボットが設置され、人間をサポートしてくれる未来がやってくるかもしれない。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/130950
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ
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