緊急事態宣言解除後の飲食店では、スタッフのマスク着用や店内のソーシャルディスタンス確保などさまざまな感染症対策が行われている。
そんななか、メニューのデジタル化サービスが続々と登場。不特定多数の人が触れ、食事中の飛沫の可能性が高い紙のメニューをデジタル化することで、飲食店における感染拡大を防止する一助となりそうだ。
拡張可能な「ExMenu」
2020年7月15日にスタートした株式会社AliveCastの「ExMenu(エクスメニュー)」は、完全無料の電子メニュー作成サービスだ。
飲食店がパソコンやスマホ、タブレットから登録したメニューをQRコードを読み取った客のスマートフォンで閲覧できるという仕組み。これにより、メニューブックや注文タブレットの完全撤廃が可能となる。
また、一度登録したメニューの追加・削除・編集ができ、「おすすめ」や「日替わり」の追加や金額の変更、売り切れ表示などスタッフの業務軽減にも貢献するという。
さらに、「ExOrder(エクスオーダー)」に移行すれば、デジタルメニューに加え、非接触での注文取りや配膳、レジ処理が可能になる。なお、「ExOrder」も初期費用は無料。
今後「ExMenu」は、店舗の空席状況がわかる機能や自宅でメニューを閲覧できる「お気に入り」機能、時間帯・曜日ごとに別のメニューを自動表示する機能など、集客と業務負担軽減をサポートする機能を追加予定とのこと。
そのほか、こんなサービスも……
「ExMenu」のほか、デジタルメニューを提供するサービスを一部紹介したい。
2020年5月28日にβ版が公開された株式会社SARAHの新サービス「Smart Menu」。これは、既存の紙メニュー画像と料理画像データをもとに、同サービス事務局によって作成されたデジタルメニューを閲覧できるQRコードを各テーブルに貼り、客が読み取ることでスマートフォンでメニューを見られるというものだ。
今夏の正式版リリースに向け、来店顧客のデータ管理機能や顧客ごとにおすすめのメニューを表示する機能、来店顧客に対して再来店を促すマーケティング機能などを開発中とのこと。
株式会社USENの「USEN My Menu」もQRコードを活用している。メニューを電子化して生成したQRコードを飲食店にてポップやシールに印字してテーブルに配置し、読み取った客のスマートフォンにメニューを表示するというサービス。「USEN My Menu」は無料で利用可能だ。
株式会社トイポが提供するスマホアプリ 「toypo」の新機能として6月4日にリリースされた「モバイルオーダー」もすごい。これは、メニューを見て注文し、事前決済までを「toypo」アプリ上で完結できるサービスとなっている。
このようにいくつかのデジタルメニューサービスが出てきており、アフターコロナの時代ではこれがスタンダードになっているかもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/131518
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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