新iPhone SEがAppleのiPhone売上を牽引〜購入層の傾向も判明

Apple iPhone SE(第2世代)
 
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でスマートフォン需要が大きく落ち込む中、iPhone SE(第2世代)の売れ行きがAppleのiPhone売上を大きく支えていることが分かりました。

iPhone SE需要が下支え

調査企業Counterpointが新たに公開したレポートによると、2020年第2四半期(4月〜6月)の米国内スマートフォン売上台数は、前年同期比で25%減少しました。この傾向はAppleも同様で、同期間でiPhoneの売上台数は23%減少したと考えられています。
 
counteroint apple Q2
 
とはいえ、他のスマートフォンメーカーと比較すると、Appleの減少幅が控えめなのも事実です。Counterpointによれば、これはiPhone SEの予想を超える成功に大きく支えられているのだそうです。コロナで一時休業を余儀なくされていた販売代理店の再開や、WalmartやMetroなどの小売店で割引セールが実施されたことが売上を後押ししたと見られています。

iPhone12とは潰し合わない?

注目に値するのが、Android端末からの乗り換えが目立ったことです。Couunterpointの調べでは、iPhone SEユーザーのうち26%がAndroid端末からの乗り換えで、他のiPhoneと比較しても乗り換え率の高さが目立ったそうです(ただし、調査企業CIRPはこの見方に否定的です)。また、iPhone6s以前の古いiPhoneから乗り換えたユーザーも全体の30%を占めました。
 
他端末よりも手が出しやすい価格に設定したことで、Androidからの乗り換え促しや、往年のiPhoneモデルからのアップグレード需要を喚起したと見ていいでしょう。Counteropointもレポートで「iPhone SEの購入者は(他モデルのiPhone購入者よりも)価格を重視し、5Gを気にせず、小さなディスプレイも障壁とはみなさない傾向にある」と指摘、今秋登場予定のiPhone12シリーズと潰し合うことはないだろうと予測しています。
 
 
Source:Couinterpoint via AppleInsider
(kihachi)


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