Appleが開発中と噂される紛失防止タグ「AirTags」の日本語操作メニューの詳細を、iOS14の内部ビルドを解析しているiOSデベロッパーのあおいカニ(@blue_kanikama)氏が公開しています。拡張現実(AR)対応や、交換式の電池使用などの仕様を日本語で確認できます。
iOS14からAirTagsの日本語メッセージを発見
あおいカニ氏は、流出したiOS14のソースコードを解析し、複数の新機能をリークした実績のあるiOSデベロッパーです。
iOS14の内部向けビルドから、「AirTags」の日本語メニューを発見した、としてTwitterにスクリーンショットとメッセージを公開しています。
AirTag pic.twitter.com/qOy0HUlKaC
— あおいカニ (@blue_kanikama) July 22, 2020
交換可能な電池を使用、ARにも対応
公開されたメッセージから分かる、AirTagsの仕様は以下のとおりです。
■初期設定、共有
- 本体の裏面にあるタブ(バッテリー絶縁用シート?)を取り、iPhoneなどのデバイスに近づけて使用開始
- 裏蓋を取り外してバッテリー交換が可能
- AirTagsとiPhoneなどはBluetoothで通信
- サウンドの再生が可能
- 持ち物の名前をユーザーが設定可能
- 期間(無期限/今日だけ/1時間だけなど)を指定して共有可能
■紛失モード
- 紛失モードで、発見者に伝えるメッセージと電話番号を入力可能
- タグが手元から離れると通知
- 「例外の場所」「安全な場所」を設定可能
- 遠隔操作でタグを削除(初期化)し、別のデバイスとペアリング可能
■AR対応
- ARセッションに対応
- ARセッションでタグを探すには、動き続ける必要がある
- ARセッションで動きが過剰だと警告される
- ARセッションでは「上」「前方」などの案内が表示される
ARモードにはUWB対応モデル限定?
あおいカニ氏は、「持ち物のARセッションができませんでした」などの記述があるスクリーンショットとともに、精度を確保するために、ARモードには超広帯域無線(UWB)が使用されるのではないか、と推測しています。
ARモードはiPhoneの一部機種限定?
精度を考えるとUWB必須かな… pic.twitter.com/A7ODmTEhRW— あおいカニ (@blue_kanikama) July 22, 2020
Appleは明言していませんが、iFixitによる分解レポートなどから、UWBに対応しているApple製品は、現時点ではiPhone11シリーズだけとみられます。
発見されたメッセージには「このB389を削除すると、見つかった場合、誰でもそれとペアリングできるようになります」と、製品名ではなくコードネームの記載もあります。このコードネームは、2019年6月にiOS13ベータから発見されたものと一致します。
6月には、AirTagsの操作時に再生されるサウンドも流出しており、6月の世界開発者会議(WWDC 2020)でAirTagsが発表されると噂されていましたが、結局、発表はありませんでした。
Source:あおいカニ(@blue_kanikama)氏/Twitter (1), (2)
Photo:あおいカニ(@blue_kanikama)氏/Twitter
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-302424/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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