Nanoleafの新製品「Hexagon」はまるで生きているように光り、インテリアとの相性も抜群

Nanoleaf(ナノリーフ)は、コネクティッド照明パネルによってスマート照明の分野に新しいカテゴリを確立した。その後、スクエア型のCanvas(キャンバス)シリーズを発表し、今回はそれに続き、新しい形状のHexagons(ヘキサゴン)シリーズを追加した。ヘキサゴンはすでに人気製品となっており、現在、次回出荷まで順番待ちになっているが、筆者はヘキサゴンをしばらく使ってみる機会を得た。実際に使ってみると、ユニークで、面白く、大変楽しめるインテリア製品だと感じた。

製品の概要

ヘキサゴンの基本構成は他のナノリーフ製品と変わらない。複数の照明パネルをハードウェアコントローラーとなるコントロールユニットと電源ケーブルが付いたパネルに接続して使う。各パネルに取り付けられた電子コネクターを両面接続モジュールにはめ込んで別のパネルと接続することにより、思い通りのレイアウトに組み上げることができる。パネルは付属の3M製粘着テープで壁に取り付ける。テープはプラスチック製のパッドにあらかじめ付着しているのでパネルから比較的容易に剥がすことができ、壁に傷を付けずに済む。模様替えなどで取り付けをやり直す場合は、新しい3Mのテープを使って貼り直すことができる。よりしっかりと設置したい場合は、ネジを使って取り付けることも可能だ。

パネルにはいくつかの構成がある。7枚のパネルで構成されるスターターキット(約199.99ドル)、3枚の追加パネルが入ったアドオンパック、より大きなパック(13枚と19枚のバンドル)などだ。基本的にパネルは自由に組み合わせることができるが、自由にと言われても困るという人向けに、おすすめの構成が多数用意されている。また、アプリにはAR(拡張現実)機能が搭載されていて、実際に設置する前に実物大のさまざまなモデルを組み上げて壁にプレビュー表示できる。筆者は、開始パネルから終了パネルまでの幅と高さを大まかに決め、あとは自由に組み上げた。出来栄えには大変満足している。

Image Credits: Darrell Etherington

仕様は、各パネルがわずか0.24インチと大変薄く、大きさは9x7.75インチ(約22.8x19.6センチメートル)、パネル1枚当たりの照度は100ルーメン程度なので天井の照明の代わりに使えるほどの明るさはないが、ベッドサイドのランプやその他の部屋のムード照明を置き換えるにはまったく問題ない。

ヘキサゴンは、ベースキットに同梱されているハードウェアコントローラー、モバイルまたはデスクトップアプリ、Amazon Alexa(アマゾン・アレクサ)、Google Assistant(グーグル・アシスタント)、Apple HomeKi(アップル・ホームキット)などのスマートアシスタント等、さまざまな方法で制御できる。どの方法も、パネルを操作するのに便利で使いやすいと感じた。また、個々のパネルにタッチして点灯させることもできる。

ヘキサゴンには、照明が音に反応する音声反応モードも用意されている。アプリに含まれているデフォルトのプログラムを使用してもよいし、ユーザーが作成したプログラムをダウンロードして使うことも、自分でプログラムを作ることもできる。プログラムには、音声反応モードで使用するタイプと、あらかじめ設定されたパターンで点滅するタイプとがある。音声反応モードは、家庭のオーディオ機器で再生された音楽と驚くほどうまく連係動作する。本当にいきいきと動くので、まるで照明パネルが生きているような感じさえしてくるほどだ。

デザイン

Image Credits: Darrell Etherington

ヘキサゴンの個々のパネルは非常に軽量で薄いが、丈夫で耐久性も高い。パネルの表面は、六角形の各頂点を丸めた部分を除いてほぼすべて照明領域になっているため、電源を入れるとより有機的な感じがする。六角形パネルの各辺には背面のコネクタークリップをはめ込むレセプタクルがあり、ここに別のパネルを接続することで、全パネルに電力を供給し、コントロールすることが可能になる。1台のコントローラーで500個のパネルを制御できるため、コントローラーが2台以上必要になることはまずない。また、電源装置1台でパネル21枚に電力を供給できる。電源装置はどのパネルにも接続できるので柔軟な位置決めが可能だ。

ナノリーフの最初の照明パネルは三角形で、その後、四角形の「Canvas(キャンバス)」シリーズが出た。ヘキサゴンは蜂の巣の形状なので、筆者の目には最も有機的に感じられ、工業的ではない柔らかい感じのインテリアにも広くマッチする性質を備えている。

各パネルが発する光は均等で明るく、RGBスペクトル全域にわたって調整できる。同じ白色でも暖色系から寒色系まで広範囲な発色が可能なので、より日常的な用途にも使える。ハードウェアコントローラーを使用すると、標準の白のプリセット(暖色系白色(2700K)、読書灯(4000K)、および白昼白色(5000K)を循環発色させることができる。さらには、アプリを使って、好みの温度と色に制御することも可能だ。

取り付け方法はいたってシンプルなので、一人でも簡単に作業できる。筆者は、壁に大体のレイアウトを作成してからおよそ15分で取り付けと設定を完了した。最初のパネルを地面に対して正確に垂直にするために水準器を使ったが、この作業は必須というわけではない。というのは、各パネルが部屋と周囲の家具等に対して水平になっていなくても、それはそれで何の違和感もないからだ。

パネルはモジュラー形式になっているため、将来、パネルの枚数を増やす場合でも、追加の拡張パックを入手して既存のレイアウトに簡単に追加できる。取り付け部には十分な遊びがあるため、コネクターの1つを取り付け済みのパネルの背後からはめ込んで新しいパネルを接続できるようになっている。

機能

ナノリーフは最初の製品を発表して以来、さまざまな組み込み機能を追加して製品を進化させてきた。代表的な組み込み機能として、オーディオを使ってパネルの照明をダイナミックに変化させる環境音楽モードがある。これはヘキサゴンで筆者が気に入っているモードで、頻繁に使っている。筆者のようにほぼ毎日、Sonos(ソノス)のスピーカーを家中に持ち歩いて音楽を聴いている人間にはうってつけの機能だ。

Image Credits: Darrell Etherington

ハードウェアコントローラーもなかなかよい。アプリ機能をまったく使わず、ヘキサゴンを従来の照明機器と同じように使う場合に用意されたオプションだが、柔軟性も強化されている。明るさの調整、電源のオン/オフ、保存されているさまざまなパターンとシーケンスの循環再生などの操作が可能だ。

アプリベースのコントロールでは、さらに広範な機能が用意されている。標準のダイナミックモードと(サウンドに反応する)Rhythm(リズム)モードなど、事前にインストールされたさまざまなシーンを利用できる上、例えば、シーンの変更などのイベントをスケジュール設定したり、選択したスケジュールについて、イベントの1回実行と反復実行を切り替えたりできる。

組み込みのシーンクリエーターを使用すると、照明ショーをパネル単位でフルカスタマイズし、カスタマイズした内容を保存してコミュニティで共有することもできる。これは自分のイメージ通りにセットアップするには最高の方法だ。シーンクリエーターとスケジューラーを組み合わせれば、色、明るさ、各種効果など、まさに自分のイメージ通りにカスタマイズされたセットアップを思い通りの時間に作動させることができる。

Image Credits: Darrell Etherington

まとめ

ナノリーフのヘキサゴンは、ナノリーフの製品ラインナップを大幅に強化する素晴らしい製品だ。ヘキサゴンは、同社の既存モデルと比べても、より広範な顧客層にアピールする可能性が非常に高い。筆者自身、これほどナノリーフの大ファンになるとは思っていなかった。これまでもナノリーフ製品には少し興味を持ってはいたが、せいぜいその程度だった。だが、ヘキサゴンの電源を入れた瞬間、部屋の空間の美的センスが格段に向上したように感じたのには驚いた。

リズム機能は、まるで電気装飾品が生きて踊っているようで、一般的なパターンはもとより、環境照明モードもすべて、どのような部屋にもよく馴染む。ハイテクおたく的なお仕着せ感もなく、部屋や家具などの雰囲気を壊すこともない。価格は従来の照明に比べれば高めだが、こうしたクールな機能を備えていることを考慮すれば、自分の部屋で自分だけのパーソナルでユニークな感覚を楽しめるという点で、価格に見合うだけの価値は十分にあると思う。

現在、初期先行予約分はすでに売り切れ状態で、再度購入可能になるまで順番待ちとなっている。次回出荷は8月になる見通しだ。

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カテゴリー:ハードウェア

タグ:ガジェット レビュー

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(翻訳:Dragonfly)


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