テレワークで家にいる時間が増えたので、部屋が片付いていないと気になるようになりました。「捨てる/捨てない」の判断はぱっとできたとしても、「捨てないけれど今すぐ使わないし場所を取るもの」ってありますよね? その代表とも言えるのが、この時期なら「冬服」です。
コートやセーターはかさばるので、きれいに収納したいのですが、自宅の収納スペースには限界があります。かといって、捨ててしまうと冬になったときに新しいものを買うという出費が発生しますし、何より愛着のある服もたくさんあります。
そこで今回、「minikura(ミニクラ)」という宅配型トランクルームを使ってみることにしました。
■部屋ではなく「箱単位」で倉庫を利用できる
トランクルームといえば、部屋を丸ごと借りるので、コストがかかる印象があります。もっと手軽にトランクルームが使えるようにと、minikuraでは「箱単位」で倉庫に預けられます。さらに、預けた箱はオンライン上で管理できるのがminikuraのいいところ。
▲minikuraはウェブブラウザでアクセスする。アプリは配信されていない
点数制限なしで20kgまでの荷物を詰め放題の「minikuraHAKO」は、月額1箱250円(税別)となっています。何を預けたか、中身をオンライン上で確認したい場合は、「minikuraMONO」を利用します。こちらは30点のアイテム撮影付きとなっており、1箱あたり月額300円です。
▲送られてきた箱に荷物を詰めて返送する。プランに応じて箱のサイズも選べる
また、書籍専用の保管サービス「minikuraLibrary」では、撮影点数無制限の撮影付きとなっており、月額1箱450円です。家に漫画や本がたくさんあって、捨てたくない人にとっては魅力的なサービスだといえるでしょう。
ほかにも、服に特化したサービスもあり、衣類がシワにならないよう吊るして保管してくれる「minikuraCloset」(月額500円)、クリーニングと半年間の保管がセットになった「minikuraクリーニングパック」(6か月1万1000円)も選べます。この2つに関しても、送ったアイテムを撮影してもらえるので、オンライン上で預けた服を確認できます。
■箱の数を決めるのが意外と悩ましい
今回は「服」と「漫画」を預けようと思い、準備を進めました。まずは会員登録をします。住所、氏名などの必要事項を入力して会員登録を終えたら、利用するサービスの申し込みになります。
▲申し込みや管理はすべて「マイページ」上で行う
ここで悩んだのが、注文する箱の数です。今回は箱を開けずに管理してもらう「minikuraHAKO」と、1点ごとのアイテム管理が可能な「minikuraMONO」を利用するつもりでしたが、まずは箱をいくつ用意してもらうかを決めないといけないのです。
結局、注文した箱が多くて余りが出てしまいましたが、足りないよりは良しと思うことにしました。なお、箱はminikuraから送られてくるようになっており、サービス申し込みから翌々月の最終営業日までに預けると、箱代、預け入れ送料、初月保管料が無料になります。逆に、無料期間を超えると、各プランの月額保管料と同額の料金が一度だけ発生してしまうので注意しましょう。
■荷物を詰めて返送するとデータ化してくれる
ボックスが届いたら、荷物を詰めていきます。重さは1箱につき最大20kg 。服は預ける前にクリーニングしてから梱包するといいですが、それが面倒な人は「minikuraクリーニングパック」を活用してみてください。
▲重さや点数に気を付けながら荷物を入れる
「minikuraHAKO」と「minikuraMONO」は、箱のサイズが3種類から選べます(容量はどれも同じ)。実際にどの箱にどれくらいの荷物が入るのかを紹介すると、レギュラーボックスには、ニット帽2つ、セーター3枚、厚手のコート1枚、大きめのショルダーバッグ1点、リュック1点が入りました。ワイドボックスには、コート5枚、厚手のマフラー、ファーのマフラー。ブックボックスには、コミックス42冊が収納できました。
▲箱に余裕があったので、普段使っていないリュックも入れた。いざとなれば取り出せるのであまり気にせず詰め込んだ
▲捨てたくはないが、頻繁に読むわけではない漫画を入れた。本を詰める際は重さに注意したい
梱包を終えたら、minikuraの「マイページ」上で預ける箱を選んで名前を付け、集荷依頼をして発送すれば預け入れは終わり。入庫完了のお知らせがマイページに届いたら、入庫手続きや撮影が始まります。完了には10営業日ほどかかります。
写真撮影をしてくれるプランでは、預けたアイテムをマイページの「アイテムリスト」上で確認できます。1枚ずつ写真を載せてくれるので何を預けたかがわかりやすい!
▲写真を撮影してくれるので、何を預けたかが一目瞭然になる
また、各アイテムはヤフオクへの出品やクリーニングの申し込みにも対応しているのもいいなと思いました。預けていて「もういらないな」と感じたらヤフオクに出品すればいいし、クリーニングに出す時間がないまま発送したときはクリーニングをお願いしてしまえばいいんです。自分1人で何もかもをやるのは大変ですが、minikuraがサポートしてくれることで、上手く管理できそうな気がします。
▲自宅だとカビの心配があったが、minikuraに預けることでその不安はなくなった。クリーニングも注文できる
預けた荷物はいつでも取り出し可能です。「minikuraHAKO」以外は1点ずつ取り出せるので、必要なものだけを必要なときに手元に戻せます。取り出し時の送料は箱単位の場合、保管1年以降は無料です。ただし、1年未満の場合は1箱1000円。アイテムごとの場合、「minikuraMONO」は1アイテム1回800円かかります。頻繁に取り出すのは避けたほうがいいでしょう。
▲秋口になったらボックスごと取り出そうと考えている
また、入庫初月から2か月経たないボックスは通常の取り出し料金プラス「早期取り出し料金」がかかります。入庫初月なら保管料2か月分、入庫翌月なら保管料1か月分が上乗せされるので注意しましょう。
■トランクサービスを利用するコストは高い?安い?
このコストが高いか安いかですが、服に特化したサービスは「ブランド服を預けるならアリ」という感じかと思います。逆に、ファストファッションやノーブランドの服なら、箱に詰めて管理する「minikura HAKO」や「minikura MONO」で十分な印象です。服を1着ずつ出し入れするには、撮影サービス付きのものを選ぶ必要があるので、「minikura MONO」のほうが便利そう。
たとえば、「miikura MONO」を夏服、冬服で1年間利用すると考えると、1箱で年間3600円となります。よほどの衣装持ちでなければ、各季節で4箱あれば十分だと思うので、年間で1万5000円ほどです。取り出し料を考慮して2万円前後。
▲コートやジャケット、シャツ、ワンピースなどをかけていた我が家の押入れは、預ける前はぎゅうぎゅうだった
収納のためだけにこれだけお金をかけるなら、「収納のある家に引っ越せばいいのでは?」とも考えますが、家賃を年間2万円アップして希望どおりの収納スペースがある物件に出合えるとも限らないし、何より理想の物件を探す労力や、引っ越し費用で大きな出費が必要になります。また、カビの生えにくい環境で保管してもらえるのも預けるメリットのひとつ。これらを踏まえると、minikuraを使うのは収納に困っている人にとっては有効な手段だといえそうです。
▲minikuraに預けた後は、半分ほどになった感じがする。あの荷物が返ってくること考えると少し憂鬱になる
「置き場所がないから捨てる」のではなく、「倉庫に預けて管理する」ことが一気に身近になるminikuraを使って、大切なモノとの共存方法を探ってみるのもアリです。
>> minikura
<取材・文/今西絢美>
今西絢美|「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、唎酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。
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