1,000台以上の本物そっくりな偽iPhoneを、「故障した」と主張して本物と交換してもらう詐欺を働いていた中国人親子の裁判が、現地時間8月3日、スイスの法廷で始まりました。裁判は2日間に渡る見通しです。
壊れたと主張、本物と交換
詐欺の手口は、本物そっくりな、動作しないiPhoneをApple Storeに持ち込み、「故障した」と主張して本物の新品に交換してもらうという、以前にも用いられたものです。今回のケースでは偽のiPhoneに、Apple Care+に加入している正規iPhoneのIMEI(国際移動体装置識別番号)が振られていました。
偽iPhoneはそのままでは偽物だとバレてしまうため、故意に浸水させ、電源が入らないよう処理されていました。Apple Store店頭では感電のリスクがある製品の検査を行うことができません。AppleCare+に加入していれば、過失や事故による損傷に対する保証を、2年間に2回まで、11,800円(99スイスフラン)のサービス料で受けられます。つまり犯人は偽物のiPhoneを持ち込み、11,800円を払って、本物のiPhoneを入手していたというわけです。
息子は1,000台以上、母親はさらに100台以上の偽iPhoneを、本物と交換したことが判明しています。
単なる仲介役だった?
しかしスイスのニュースサイトSRFによると、親子は単なる仲介役で、香港の元締めから送られてくる偽iPhoneを本物に交換しては再び香港へ送り返すという仕事を、iPhone 1台につき10スイスフラン(約1,200円)の手数料で請け負っていたと弁明している模様です。
親子はiPhoneが偽物だとは知らず、中国で修理できないiPhoneをスイスで修理するために送られてきているのだと思っていた、と無実を主張しています。
Source:SRF via 9to5Mac
Photo:Apple
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-304701/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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