大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、株式会社NHKテクノロジーズ(以下、NT)と共同で、「感情表現字幕システム」のプロトタイプを開発。映像と音声をAIで解析し、内容や感情に合ったイメージの字幕表示を行うシステムとなっている。
発話者の感情に合わせた字幕を自動表示
感情表現字幕システムでは、録画や生放送の音声に合わせて、リアルタイムで字幕を自動的に付与する。その際、発話内容や発話者の表情に基づいて感情を把握。そして、その感情の表現に最適なフォントを、12種類の中から自動で選んで字幕に使用するという。たとえば、楽しい内容は丸みのあるフォントになるとのことだ。
また、映像内の発話者を特定して、その発話者の口元に字幕を自動表示。これにより、複数の人物が登場する映像でも、どの人物が何を話しているかを直感的に伝えられるとした。
実用化に向けた開発を継続
DNPとNTは、感情表現字幕システムの開発を継続し、まずは字幕が常時表示される「オープンキャプション」での実用化を目指す。また、視聴者側で字幕の表示・非表示を切り替えられる「クローズドキャプション」に向けた展開も図る。
さらにDNPは、デジタルサイネージなどの動画字幕への応用に加え、映像編集用ソフトウェアとしての提供を計画している。
なお、同システムは、来月2日~8日に渋谷ヒカリエおよびオンラインで開催予定の「超福祉展2020」にて紹介される予定。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/135626
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ
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