アジラとアイシン精機、自動運転車内での転倒を防ぐAIの実証実験開始!

株式会社アジラとアイシン精機株式会社は、大津市における京阪バスとの公共モビリティの実証実験において、実車両環境下での乗客の転倒リスク通知システムに関する実証を行う。

なお同実験は、国立研究開発法人産業技術総合研究所が経済産業省および国土交通省から受託した「中型自動運転バス実証実験事業」において、バス運行事業者として選定された大津市および京阪バス株式会社が実施するもので、両社はこれに参画するかたちとなる。

乗客への配慮をAIで再現

両社が行う実証は、アジラのエッジ向け姿勢推定アルゴリズム「AsillaPoseV3」を活用したAIが、自動運転中の公共モビリティの乗客の姿勢を時系列で推定し分析することで、乗客の車内での転倒を未然に防止することができるかというものだ。

高齢化や人手不足が進む日本において、今後公共モビリティの自動化が必要となるだろう。しかし、自動化か進めば、これまで運転手がおこなってきた気配りなどはなくなってしまう。そこで、アジラのAI技術を使い、乗客への配慮を補完・再現し、公共モビリティのホスピタリティ向上に貢献していこうというのが今回の実証の背景だ。

アジラとアイシン精機

アジラは、2015年創業の日本とベトナムに拠点を置くAIスタートアップ。創業以来、行動認識技術の研究開発に注力し、2019年6月には「行動認識」に関する3つの特許を取得している。

現在、映像解析によって人物や動物の行動を認識、解析、検知するVaaS(Video as a Service)領域のサービスとして、行動認識AI「アノラ」とAI-OCR「ジジラ」を開発、販売中だ。

「アノラ」は、Plug and Play Japanが主催する「Summer/Fall 2019 Batch」にてMobility部門のEXPO Domestic Winnerを受賞

DX推進の必須ツールともいえるAI-OCR「ジジラ」は、読み取り精度97%を超え、オンプレ版やAPI版などエンタープライズ向けのパッケージを提供している。また、代理店やチャネルパートナー、SIerやシステム開発事業者向けの「Jijilla for Developers Program(JDP)」の用意もあるとのこと。

一方アイシン精機株式会社は、自動車部品事業を展開中。アイシングループの、CASE(コネクティッド・自動運転・シェアリングサービス・電動化)に向けた技術開発を通じて社会課題の解決に取り組み「持続可能な社会の実現」に貢献するというビジョンを支える中核企業のひとつだ。

今回の実証では、両社のノウハウをかけあわせ、転倒リスク通知システムの実用化に向けた課題を洗い出すとのこと。

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