ビデオストリーミングの大手、Netflixはこれまでも新規ユーザー獲得のために一部の国で1、2作を無料で公開してきた。しかしこのほど同社は世界中で人気作品多数を無料公開し始めた。
無料公開されているのはNetflix自身が制作したオリジナル作品で、映画では「マーダー・ミステリー」、「バード・ボックス」、「2人のローマ教皇」、テレビシリーズでは「ストンジャー・シングス」、「エリート」、「ボス・ベイビー」、「ボクらを見る目」、「グレイス&フランキー」、「私たちの地球」などが含まれ、同社がカバーする200カ国近い国々で配信が開始されている。
ただしシリーズ番組の場合、無料で視聴できるのは第1話のみだ。その後、視聴を続けたい場合はメンバー登録するよう勧められる。映画は全編が視聴できる。本編視聴前に30秒の広告が流されるがこれはスキップできる。
広報担当者はTechCrunchの取材に対して「Netflixの素晴らしさを体験してもらうことで新しいユーザーを獲得しようとこのキャンペーンを始めた」と述べた。
Netflixによればユーザーは無料視聴を開始するためにアカウント作成などの手続きをする必要はない。無料視聴が開始されたことに最初に気づいたのはOnlyTechブログでウェブブラウザからのみアクセスができた。NetflixのサポートページによればAndroidのブラウザからもアクセスできるという。ただしiOS上のブラウザはサポートされていない。
ユーザー獲得のためにNetflixが人気タイトルを無料公開するのはこれが初めてではない。同社は今年の第2四半期末で1億5100万人のサブスクリプション登録者を持つ巨大ネットワークだが、ロマンティックコメディの「好きだった君へのラブレター」を米国マーケットで無料公開した(未訳記事)ことがある。
Netflixはオリジナル作品の「Bard of Blood」を制作国であるインドで無料公開したことがある。またコメディの「Patriot Act with Hasan Minhaj」をYouTubeにアップしている。同社では最初の2本だけの予定だったがその後、全編をYouTubeで公開した。
しかしこのような実験的試みとは違って、今回Netflixは看板番組多数(正確には10コンテンツ)を全世界で公開した。この無料公開がいつまで続くのか同社では明らかにしていない。
インドといえばアジア最大のエンターテイメント市場でもあり、同社ではこの地域で多数の新しい試みを行なっている。例えば新しいユーザーは最初の1カ月が数セント(数十円)でサービスを利用できるようにすることを検討しており、また現在非常に手ごろなプラン(未訳記事)も試している。
関連記事:Netflixがインド市場に本腰、ヒンドゥー語をサポート
カテゴリー:ネットサービス
画像クレジット:Netflix
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(翻訳:滑川海彦@Facebook)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/09/01/2020-08-31-now-streaming-on-netflix-globally-free-original-shows-and-movies-to-non-subscribers/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Manish Singh
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