米国の格安航空会社スピリット航空が、生体認証を活用したチェックイン・荷物預けをシカゴのオヘア空港に導入すると発表した。乗客は事前に登録さえしておけば、IDをスキャンして機械に顔を“見せる”だけで手続きを済ませられる。
スムーズな手続きになるのに加え、新型コロナウイルス時代のソーシャルディスタンシング(社会的距離の維持)にも役立ちそうだ。
まずはID認証
同社はすでに、乗客が生体認証を使って自分でチェックインと荷物預けができる機械を配置済みだ。
利用するにはまずカスタマーサービスでIDを認証してもらう必要がある。そして、新たに設置されたマシーンでIDと顔をスキャンすると、マシーンが2つのデータを比較し、本人かどうかを判断する。
IDを認証してもらうという手間があるが、いったん登録してしまえば、2回目以降はかなりスムーズになる。加えて、同社はID認証のステップもなくす方向でいるが、これには米運輸保安庁の承認が必要とのこと。
対面やりとりを回避できる
一連の操作では、トラブルなどがなければ航空会社のスタッフとの接触はほぼ皆無だ。同社は生体認証の導入に新型コロナ以前から取り組んできたが、いま非接触が重視される時代となり、偶然にも時宜を得たものとなった。
同社のCEOは声明文の中で、「接触点や、不必要な対面でのやりとりを制限することで、空港のオペレーションを変える」としている。
生体認証はオプションの1つとして提供され、従来通りのチェックイン・荷物預けも可能だが、新型コロナのリスクが当面消えそうにないいま、利用を希望する人は多いかもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/136726
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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