医療技術スタートアップのuMotifが7億円超を調達、新型コロナで患者自身がフィードバックする遠隔臨床研究が加速

医療技術スタートアップのuMotifは、患者が治療や治験のために自分自身をモニターし、それをプラットフォームにフィードバックすることで、臨床研究へのより迅速なアプローチを可能にするアプリを開発した。現在、英国の既存投資家であるAlbionVCが主導し、ノルウェー・オスロを拠点とするDNV-GLや既存のエンジェル投資家も参加しているシリーズA投資ラウンドで500万ポンド(約7億500万円)を調達した。今回のラウンドを経て調達資金の総額は750万ポンド(約10億5800万円)となった。

uMotifのプラットフォームは、患者がデータを提出するために病院などのサイトに行かなければならない中央集権的な研究に徐々に取って代わられつつある、ライフサイエンス企業に販売されている。この傾向は明らかに新型コロナウイルスの感染蔓延によって加速しているようだ。uMotifは、現在26カ国で進められている研究で使用されており、皮膚科や希少疾患からがんや心臓病まで、25以上の治療分野に渡って臨床から現実の環境までを網羅している。最大の研究では、1万3000人以上の参加者の痛みのレベルや状態を追跡した。この研究はBBCで取り上げられ、ネイチャー誌にも掲載された。

競合他社としてはほぼ米国を拠点とする企業で、SnapIOT、Medable、Clinical Inkなどの組織や、その他の大手プラットフォーム企業などがある。

uMotifのCEO兼共同創業者であるBruce Hellman(ブルース・ヘルマン)氏は声明で「今回の新たな資金調達は当社の開発を急速に加速させ、最終的には顧客がより早く新しい治療法を患者さんに届けるための一助となるでしょう」と述べている。

アルビオンVCの副社長パートナーであるAndrew Elder(アンドリュー・エルダー)博士は「臨床試験中に信頼性の高い患者データにアクセスできることは、これまで以上に重要な意味を持ちます。uMotifのプラットフォームは、すべてのステークホルダーにとってウィンウィンであり、このプラットフォームは、何百万人もの患者に治療法を提供するためのスピードと効率に革命を起こす可能性と勢いを持っています」と述べた。

画像クレジット:uMotif

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(翻訳:TechCrunch Japan)


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