低リスクでの商品販売を可能にするオンデマンド商品プラットフォームのMoteefeが約12億円を調達

商品のオンデマンド生産を可能にするEコマースプラットフォームを提供するMoteefe(モティーフェ)は、シリーズBの第一弾として1100万ドル(約11億7000万円)の資金調達を明らかにした。ラウンドをリードしたのはBGFで、Gresham House VenturesとForce Over Mass Capitalを含む既存の投資家が参加した。

今回の調達した資金はは、Moteefeの継続的な事業拡大と、カスタマイズされた商品を顧客に提供したいと考えている、起業家や小売業者などからの需要の高まりに対応するために投下される。Moteefeによると、新商品のスタイルやカテゴリーをテストするためにプラットフォームを利用している大規模小売企業も含まれており、時代遅れのシステムやサプライチェーンでは対応しきれていないとのこと。

2016年初頭に創業したMoteefeは、起業家、インフルエンサー、小規模から大規模までの小売業者が、プリントTシャツや刻印入りジュエリーなどのカスタマイズ商品のデザインや作成、販売を希望する場合に「エンドツーエンド」のサービスを提供している。Moteefeのプラットフォームを利用することで、ブランドは商品をデザインし、自社のホワイトラベルを貼ったMoteefeストアや、自社サイト、アプリ、そのほかのマーケティングチャンネルを通じて販売することができる。

Moteefeのプラットフォームの魅力は、最小限の生産ラインを確保することなく、テスト販売で通常は考慮しなければならない「リスク、無駄、先行費用」を排除できる点にある。同社は、輸送距離を最小限に抑えるために地元の配送業者と協力することで、サプライチェーンの効率性と持続可能性を向上させることができるとも主張している。

「あらゆる規模の小売業者は、完全に統合されたエンド・ツー・エンドのサービスとしても、必要な部品を選択するだけでも、Moteefeプラットフォームを利用できます。また、Moteefeはホワイトラベル(ある企業が生産した製品を、他の企業が自社のブランドを使って販売すること)化されているため、小売業者は顧客との関係を把握することができ、そのデータを利用してリピート販売を促進することができます」と同社は説明する。

Moteefeによると、これまでインディーズの起業家からハイストリートブランドまで5000社以上の小売業者がこのプラットフォームを利用しているとのこと。

MoteefeのCEOを務めるMathijs Eefting(マティス・イェフティング)氏は声明で「世界的な小売業が苦境に陥り、サプライチェーンが事実上停止している中で、当社の小売業者の製品に対するユーザーと顧客の強い需要は倍増しています。このような需要の増加により、Moteefeはチームを拡大し、生産能力を向上させることができ、当社のネットワーク全体に利益をもたらし、国際的に質の高い雇用を創出できました。私たちは当初の目標を超えて、誰もが店舗を立ち上げ、世界的に販売できるように支援することを目的としています。今では、あらゆる規模の革新的な小売業者をサポートし、まったく新しい電子商取引の需要と機会に対応することができるようになりました」とコメントしている。

画像クレジット:Moteefe / OSSI PIISPANEN

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(翻訳:TechCrunch Japan)


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