ドコモ口座の不正引き出し被害がゆうちょ銀行でも発生、ドコモは新規受付を停止

NTTドコモ ドコモ口座
 
NHKは9月9日、電子決済サービス「ドコモ口座」が銀行預金の不正引き出しに悪用されており、ゆうちょ銀行イオン銀行等の10行で被害が確認されたと報じています。
 
被害拡大を受け、NTTドコモは全ての提携銀行からの新規登録を停止すると発表しました。

ドコモ口座が不正引き出しに悪用される

ドコモ口座 ロゴ
 
ドコモ口座は、NTTドコモが提供する電子決済サービスで、ゆうちょ銀行や地方銀行などの35行の口座から直接チャージすることが可能で、残高をd払い等に利用できるため、人気のサービスとなっていました。
 
一部の銀行利用者の口座番号や暗証番号等の重要情報が漏えいしており、情報を取得した第三者が預金者になりすましてドコモ口座を開設し、銀行口座からチャージする手口により、預金を不正に引きだされる被害が発生しています。
 
この手口ではドコモ口座の新規開設が必要なため、ドコモ口座を利用していない一般の預金者が不正引き出しのターゲットとして狙われている可能性があります。
 
Twitterでは、不正引き出し利用の被害に遭った方の投稿が確認されており、中には30万円の被害にあったという事例も投稿されています。

全ての提携銀行からの新規受付を停止

NTTドコモは9月9日、ドコモ口座全ての提携銀行からの新規登録を停止し、今後は本人確認にSMS認証を活用するなど、セキュリティ対策を強化すると発表しています。
 
NHKは、ゆうちょ銀行イオン銀行からの不正引き出し被害も確認され、被害が発生した銀行は10行になったと報じています。全国規模で事業展開を行う大手銀行での被害が確認されたことで、今後更なる被害が判明する可能性があります。
 
NHKによると、9月9日時点で被害が判明している銀行は以下のとおりです。
 

  • ゆうちょ銀行
  • イオン銀行
  • 七十七銀行
  • 中国銀行
  • 東邦銀行
  • 鳥取銀行
  • 滋賀銀行
  • 大垣共立銀行
  • 紀陽銀行
  • みちのく銀行

 
銀行は利用者に対し、身に覚えのない取引があった場合は各社のコールセンターや窓口に連絡するよう呼び掛けています。
 
 
Source:NHK, NTTドコモ
(seng)


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