薪割り初心者でも安全にできる薪の割り方

<不自由を自由にする野営スタイル>

「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。

最近のキャンプブームでさまざまなスタイルの方がたくさんキャンプを楽しんでいると思います。そしてその様子をSNSにアップしてるので目にするのですが、たまに、非常に危なっかしい薪割りの仕方を目にします。

スタイルや経験は関係なく、キャンプは楽しめれば良いと思っているのですが、安全にアウトドアでのアクティビティができないと、楽しいはずのキャンプも辛い思い出になってしまいます。

ということで今回は、薪割り初心者の方に向けて、薪割りで必要なことから、薪の置き方、斧の振り方まで、安全確保しながら薪を割る方法をご紹介。

特に薪割りで大事なことは、1にも、2にも安全を確保すること。これさえ守れってやり方を覚えれば、安全に薪割りを楽しめますよ。

■5ステップで覚える薪割り台を使った斧での薪割り

【ステップ1】…薪割り台を用意しよう!

意外と知らない方が多いのは、薪を割る時には薪割り台が必要だということ。なぜ薪割り台が必要かというと、理由は3つあります。

1.地面に直接薪を置いて割ると、薪が地面に食い込み、力が逃げてしまうのため。
2.薪割り台がないと、薪を割った後、そのまま刃物が地面を叩いてしまいます。これにより、地面にある小石などで刃こぼれする危険性があるのでそれを防ぐため。
3.刃物から自分を守るため。これは、自分と刃物の間に薪割り台があることで刃物が自分を襲うリスクを回避することになります。

【ステップ2】…薪は自分から見て薪割り台の奥に置きましょう!

太い幹が薪割り台で、右側に私。左側を自分から見て奥としています。

上の写真のように、割る薪は自分から見て奥に設置してください。これは万が一割り損じた時に、薪割り台に刃物が引っかかって、自分を守ることにつながります。

このように、空振りした場合、薪割り台が刃物の進行方向から自分を守ってくれます。ちなみに、この刃物の角度は悪い見本です。刃物は薪割り台に対して水平に振り下ろすようにしましょう!

【ステップ3】…体のポジショニングを気をつけよう!

刃物の進行方向上に自分の足や、体がこないようにポジショニングしてください。
特に足は、私もケガをしましたが、もっとベテランの方でもケガをすることがありますので、十分に気をつけてください。

【ステップ4】…刃物は薪割り台に対して水平に振り下ろす!

刃物(この写真の場合は斧)は、薪割り台に対して水平に振り下ろしてください。上の写真のような角度で振り下ろすと、万が一薪割り台から外れた場合は、自分の足などに当たってしまいます。

このような角度で振り下ろしましょう。

【ステップ5】…薪割りのフォームを身につけよう!

刃物が薪を割る瞬間、少し膝を曲げ腰を落とすイメージで振り下ろすと、薪割り台に対して水平に刃物を保てます。下記動画を参照ください。

斧で薪を割る時、斧が途中で挟まってしまう場合もあります。簡単に抜けるなら心配はないのですが、抜けない時には焦ります!

そんな時は、斧の背中部分が薪から出てる場合は、薪と、斧を上下逆にして、斧の背中部分を薪割り台に叩きつけてください。そうすると薪の重みで、割れます。

また、斧の背中部分まで薪に食い込んでしまった場合。これが一番焦るのですが、その場合は、何度かそのまま薪割り台に叩きつけてください。これでほとんど割れるはずです。

■ナイフで薪を割る場合

太い薪は斧で割ることもありますが、キャンプ場などで手に入る薪はほとんどがナイフだけでも割れます。斧やナタよりパワーがないとはいえ、逆に正しく使えれば、斧やナタより安全に薪割りができます。

やり方は簡単です。薪の中央にナイフの刃を当てて、ナイフの背を他の木で叩いて割っていきます。これを、バトニングと言います。

このように大きな薪割り台がない場合、ナイフでのバトニングであれば、木の板を下に敷くのも有効的です。ナイフが薪に食い込んで背中を叩けなくなったら、ナイフの先端側を叩くようにしてください。

バトニングのいいところは、斧よりも正確に割りたい部分を割れるので、端の方をだけを割りたい場合にも狙って割れるので有効です。太い薪などは、いきなり中央から割らずに、端から割っていくと、ナイフでもほとんどの薪が割れますよ。

ただ、やはり斧のパワーには敵いません。太い薪を割る場合は斧やナタなどと正しく使いましょう!

■薪割り台がなくて斧で割る場合

「薪を割る場合は薪割り台を用意しましょう」と記載しましたが、薪を割らなければならないのに、どうしても薪割り台が手に入らないシチュエーションがあるかもしれません。

そんな時に有効なのが、下の写真のようにすることです。

薪は地面の上に直接置きます。もし、下に敷けるくらいのちょうどいい木があれば、ナイフで薪を割る際と同様に、薪の下に敷きましょう。

さらに、薪と自分の間に、薪を置きます。そうすることで、地面に刃物が当たることを防げる上に、自分に刃物が向かってくることを防げます。

打ち損じても、このように、木がブロックしてくれます。

ところで、薪と自分の間に薪を置く場合、手前の薪が高いから、薪の下まで斧が到達しないのでは? と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、薪は3分の1くらいまで割れれば、最後まで割れる場合がほとんどですので、到達しなくても大丈夫なんです!

*  *  *

さて、いかがでしたでしょうか? 基本的なことなのですが、安全に、そして楽しく遊ぶために、大切なことをご理解いただけましたか??

おさらいすると、刃物の軌道上に自分の身を置かない。刃物と自分の間に薪割り台や木を置く。そして、刃を小石などから守るために、地面との間に薪割り台を置く。

簡単にいうとこのポイントを守っているかどうかが一番重要です! これで皆さんも安全に楽しく、薪割りをやっていけると思います!!

>> 連載

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

【関連記事】
◆リュックごとセットになった防災用品なら避難する時も困らないね

◆防災用に持っておく?ソーラーパネル付きモバイルバッテリー

◆アウトドア魂を揺さぶる本格ブッシュクラフトナイフ


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA