[Gear Maniax #199] 操作性、ディテール、明るさ…どれも◎なLEDランタン

今回はちょっと珍しいジャンルのランタンをご紹介いたします。「RAILROAD LANTERN」。その名の通り、鉄道関係の照明をモチーフにしたランタンとのことです。ブランドはBAREBONES(ベアボーンズ)。「あぁ…!」となった人も多いかもしれませんね。アウトドア関係ではかなり有名なブランドとのことです。

外観はレトロな手提げ式ランタン。鉄道灯は、鉄道の黎明期からかなりシビアに光量を求められた経緯があり、駅舎で使う信号灯だけではなく、工夫が使うランタンも発展を遂げています。アンティークスタイルのランタンというといわゆるハリケーンランタンが多いのですが、今回ご紹介するのはそれよりも古いモチーフのデザインとのです。

とはいえ、BAREBONES自体はストイックにレトロを追求するメーカーではなく、どちらかというと実用性に支障が出ない範囲でレトロ調、というスタンスのようです。
一見クラシックなフィラメントに見えますが、実際はフィラメントタイプのLED。高効率な光をレトロな雰囲気で使えます。

よくよく考えると、レイルロードランタンはケロシンランタンですので、フィラメントもないはずなんですが(笑)、そういった部分も含めて雰囲気作りが上手です。

シェードもレトロな雰囲気が漂う気泡入り。手に触れる外装は多くがスチールなどの金属で構成され、手にした時の感触や、何かに触れた時に立てる音がレトロでよろしい感じです。

ペトロマックス、コールマン、BAREBONES「RAILROAD LANTERN」の明るさを比較。アウトドア系有名ブランドが並びますが、「RAILROAD LANTERN」は明るさもかなりもの。最大出力のペトロマックス(右のラックに載っているもの)にはかないませんが、500ルーメン程度には感じる明るさですね。

この「明るさ感」はシェードの仕様にも影響されます。フロストタイプのシェードは目に優しいのですが、明るさ感は落ちます(計測照度も)。「RAILROAD LANTERN」は、4本のフィラメントLED、中央部のリフレクター、外の格子などの影響で眩しさを感じるのですが、レトロな雰囲気にはマッチしています。お祭りの裸電球のような、キャンプファイヤーやキャンドルのような、ほうっとするような輝度の高さがレトロなデザインにはお似合いでしょう。これがフロストだったりすると、ちょっと現代的な感じが強くなってしまいますね。

意外なほど秀逸なのが、この回転式のスイッチ。古い時計のゼンマイの鍵のようなデザインで、時計回りに回すとカチッと点灯。そのまま回していくと明るさが徐々にアップしていきます。シンプルかつ便利、雰囲気にも見合う操作性で文句のつけようがありません。

スイッチの反対側にはインジケーターランプとUSB-Cポート。インジケーターランプは明るさが暗めで、少し濁った感じのする色で、レトロ感を損ないません。さすがにUSBポートはどうしようもないのですが、それほど目立たないようになっています。夜、点灯していたらまず気づかないでしょう。

給電しながら点灯できるので、ポータブル電源などを持っていれば、カタログスペックよりも長時間の点灯も可能です。これができるかどうかは充電式ランタンの使い勝手にかなり影響します。

防水性が低かったり、素材ゆえにやや重かったり、若干気になる点もあるのですが、ガチなランプではありませんからね。車に積んでいって、テントやタープの中で使う分には何の不満もないでしょう。

記事内での比較写真を撮ったのは、最近アウトドアにはまっている部長氏なのですが、「これまでで一番いい!」と大絶賛していました。

デザイン良し、使い勝手良し、意外と安価で、一目惚れで買っていただいても問題ないかと思います。(アカリセンター価格:7928円)

<文・写真/アカリセンター

 

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