マイクロソフトが人工衛星をクラウドにつなぐAzure Orbitalを発表

米国時間9月23日に開幕したMicrosoft(マイクロソフト)のIgnite(バーチャル)カンファレンスで、同社はAzure Orbitalを発表した。このサービスは衛星運用のプラットフォームで、衛星の運用者は詳細なデータをAzureクラウドで処理するだけでなく、同社の豊富な地上衛星施設を利用することができる。

マイクロソフトはこのサービスを衛星利用情報データ処理の中心に位置づけている。すでにAmergint、Kratos、KSAT、KubOS、Viasat、US Electrodynamics、Viasatと提携しており、各社がこのサービスを再販売する。

画像クレジット:Microsoft

Azure Networkingのプロダクト責任者であるYves Pitsch(イヴ・ピッチ)氏はブログ記事で「マイクロソフトはカスタマーによる衛星利用情報の収集、転送、処理に対してサポートを与えるために好適な位置を占めている。マイクロソフトのインテリジェントクラウドは最先端のテクノロジーにより、60カ所以上のクラウドリージョンが利用可能となっている。高度のデータ分析やAI利用処理を世界最速で最も信頼性の高いクラウドネットワークに統合できる。セキュリティとイノベーションがマイクロソフトのサービスの革新だ」と述べている。

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衛星運用者はマイクロソフトのクラウド上で衛星データを処理できるだけでなく、同社が提供するあらゆる地上衛星施設のサービスを利用できる。これにはマイクロソフトが所有、運用する地上基地(周波数帯域はXバンド、Sバンド、UHF)を利用して衛星からデータを得る能力が含まれる。データはリアルタイムでAzureクラウドに転送され、保存、分析、AI利用などが可能となる。

AWSは既に地上基地を利用した同様のサービスを提供(AWSリリース)している。GSaaS(地上基地サービス)プロダクトでは世界各地に設置された衛星コミュニケーションアンテナを利用でき、そこで得たデータは直接AWSクラウドに転送される。さらにAWSではさらに一歩進んで、宇宙及び衛星利用ソリューションを扱う専用事業部を設置している。

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カテゴリー:宇宙

タグ:Microsoft Microsoft Azure Azure Orbital Microsoft Ignite 2020

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(翻訳:滑川海彦@Facebook


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