もともと混乱状態が多かったK-12(幼稚園〜高校)の教室は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、今度はZoomによる混沌に退化した。しかも、この新しいおかしなシステムと付き合わなければならない何千人もの教師が、たった1台のモニターでそれをやっているから、生徒と授業を同時に見ることが困難になる。そこでTwo Screens for Teachersは、初歩的だが極めて重要な、ホームオフィスのアップグレードテクニックで教育者たちを助けようとしている。
これはチャリティなので、このアイデアが気に入ったらこのプロジェクトに寄付してもいい。その平均額約150ドルで、教師が必要とするものがすべてそろう。
これは大規模な事業ではなく、このニーズがあることに気づいた数人が、なんとかしようと始めたものだ。いま考えると自明なことだが、実は教師はいま、自宅という何もかも足りない環境で、教育という何よりも重要な仕事をしている。もちろん、そのほかの仕事だって重要だが。
しかも現在のような緊急事態においては、本格的なホームオフィスをセットアップする贅沢は許されない。ほかの人たちと同じく、教師も手持ちのもので間に合わせようとする。たとえばそれは、以下のような環境だ。
私自身は10年前ぐらいから大きなモニターを2台使っているから、元に戻る気はしない。しかも私は、単なるライターだ。同時にしかも何時間も、画面上で30人の子供の相手をすることに比べると単純な仕事だ。しかも先生は、子供たちの発表を見たり、宿題を出したり、メールを見たり、やることがたくさんある。たった1台のラップトップやモニターで、それができるだろうか?教師はそんな毎日に慣れているかもしれないが、その状態がオプションであること、ほかのやり方があることに気がつかない。
創業者のMatt Lerner(マット・レーナー)氏は「私が話を聴いた先生の多くは、セカンドモニターのことなどこれまで考えたこともなかったそうでした。しかし、1つの画面で生徒たちを見て、もう1つでレッスンプランを見ることの価値はすぐに理解してくれました。彼らが新しいモニターを使い始めてからは、感謝の言葉をたくさんもらいました」と語る。
いまのところ、9000人あまりの教師がこのサイトにモニターを頼んでいる。しかし実際に送ったのは1000台あまりだ。ただ単にリクエストするだけでなく、現在の環境との互換性を最大にするために、フォームに記入する必要がある。それによって、どんなモニターを買って送ればいいかわわかる。在庫はいっさいない。倉庫もない。単純な人助けのグループだ。
もちろん、完全に我流でやってる仕事でもない。Two Screens for TeachersはDonorsChooseをパートナーにして寄付を確実に非課税にし、またデルのようなモニターメーカーと話し合って、安い価格で大量購入してきる。同社の目標は、年内に25万台のモニターを教師に配布することだ。しかも、3000万ドル(31億5000万円)程度の予算で。
目標の達成、もしくはそれを超えることを祈ろう。TechCrunch読者もモニターを1台寄付してもいいが、会社に要らないモニターがたくさんあったり、またチャリティーの予算があるなら、大量のギフトができるかもしれない。
そしてもちろん、あなたが先生なら、同社に登録しよう。米国のフルタイムの教師なら誰でも応募資格がある。
画像クレジット:Two Screens for Teachers
[原文へ]
(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/09/24/2020-09-23-teachers-deserve-two-screens-and-two-screens-for-teachers-aims-to-get-them-just-that/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Devin Coldewey
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