YouTubeなどの配信プラットフォームの充実により、個人はもとより、自主製作映画、企業や商店のPR動画など、動画を気軽に撮影し発信できる時代となりました。実際に撮影に携わる人にとっては、高性能かつ機動性の高い機材へのニーズが高まっていることでしょう。
キヤノンより、シネマカメラの新モデル「EOS C70」(オープン価格)が11月中旬に発売予定。レンズマウントには、キヤノンのミラーレスカメラでも使われるRFマウントを採用することで小型軽量化を実現しています。
キヤノンの動画向けカメラ “CINEMA EOS” シリーズにおいて、新コンセプトモデルとして登場するのがこの「EOS C70」。レンズを装着するマウント部には、EOSのミラーレスカメラと同じRFマウントを採用することで、従来のCINEMA EOSシリーズと比べて大幅な小型軽量化を実現。サイズは約160×130.2×115.9mm、重量は約1170g。
特に奥行きがかなり小さくなり、見た目はスチール用カメラに近づいた印象。ボディの形状も右手のグリップ廻りに操作系統を集約させた
また、一眼レフ時代からラインナップされていたEFマウントのレンズもアダプターを使うことで使用可能となります。スチールと動画、両方撮らなければならない現場でも、レンズを共有できるので荷物も減らせるんじゃないでしょうか。
レンズ内の光学式手ブレ補正とボディ内の電子手ブレ補正を連動・協調制御する“コンビネーション IS”機能もCINEMA EOSとして初めて搭載しています。
映像センサーには、4Kスーパー35mmDGOセンサーを搭載。このDGO(Dual Gain Output)センサーは、画面内の明るい部分は白トビを抑える飽和優先アンプの画像を、暗い部分はノイズの少ないノイズ優先アンプの画像をと、ひとつひとつの画素に対して異なるゲイン(調整)で出力することで、高画質のHDR画像を合成するというもの。明るさの差が激しい構図でもキレイに記録できます。
DGO駆動時は、最高で4K/60Pでの撮影に対応。また、ハイフレームレート撮影時は4K/120Pでの撮影に対応、音声も別ファイルで同時記録でき
また、なめらかにゲイン切り替えを行うことができるDGOセンサーの特
AF性能は、被写体認識アルゴリズム“EOS iTR AF X”をCINEMA EOSとしては初搭載。顔検出に加えて、頭部検出機能も搭載しているので、被写体が後ろ向きになった際にもAFがしっかりと追い続けてくれます。内部には、NDフィルターを内蔵しており、5段階(拡張モード時)で明るさの調節が可能。適切なシャッタースピードの確保に役立ちます。
▲「RF24-105mm F4 L IS USM」装着時
記録メディアはSDカードのデュアルスロットで、バックアップや撮影モードを変えての記録に便利。液晶画面にはタッチ式ですばやく直感的に操作できる“ダイレクトタッチコントロール”機能を初搭載と、小型軽量ボディに、期待のRFマウント&初搭載機能を盛り込んだ、まさに新コンセプトモデルと呼ぶにふさわしいスペック。
想定価格はおよそ60万円ほどとなりそうですが、シネマカメラと考えるとお手頃な部類ではないでしょうか。キヤノンのミラーレスカメラを愛用しているけど、動画にもチャレンジしていきたい…という人にはピッタリのシネマカメラとなっています。
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/326427/
- Source:&GP
- Author:&GP
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