Twitter、デマツイートをメモで警告できるBirdwatch機能を実験中

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Twitterには日夜フェイクニュースが溢れています。自分好みの情報や、自分と似た思想のユーザーのツイートが流れてくる設計になっているため、たとえ根拠のない情報でも、それがデマと気づきにくいのが難点です。そうした問題をTwitterも認識しており、誤った情報の拡散を抑制するための新機能「Birdwatch(野鳥観察)」を実験的に導入しているようです。

偽情報に対してメモ書きを残せる

Twitterが新たに実装を計画している「Birdwatch」は、特定のツイートに対してメモ書きを残せる機能です。
 
一見すると引用リツイートとリストを組み合わせた機能のようにも見えますが、TwitterはBirdwatchが誤った情報の拡散防止を意図したものだと述べています。同社のスポークスマンは「誤った情報に言及し、より多くの補足を提供できるような方法を模索している」とし、誤情報(デマ)の拡散抑止が喫緊の問題だとの考えを明らかにしました。
 


 
Birdwatchの存在を指摘した、ソーシャルメディア・コンサルタントのマット・ナヴァラ氏が公開した画像では、ツイートの右下に眼鏡のようなアイコンが確認できます。このアイコンをクリックすると、ブロックや報告といったお馴染みの機能とともに「Birdwatchに追加する」という選択肢が現れます。ユーザーはBirdwatchに対象のツイートを追加することで、メモ書きを残し、リストで監視することができます。メモ書きは公開か非公開かを選ぶことができ、公開すると誰でも閲覧することができます。
 
また、この機能をリバースエンジニアリングによって8月の時点で発見したジェーン・ウォン氏によると、かなり詳細なメモ書きを残せるだけでなく、ツイートがどんな性質かを投票(画像では「悪意あるミスリーディング(Harmfully misleading)に投票されている」)できるようです。
 


 
Twitterの声明と合わせると、このメモ書きが誤った情報を流すツイートに対する“警告”の役割として使われるよう設計されているのは明らかでしょう。すでに実装されている引用リツイートと区別するだけでなく、誤情報の拡散防止という目的のためにも、メモ書きを付け加えられるユーザーが限定される(例えば、公式マークを付与された人物か、Twitterが認めた人物だけが利用できるといったような)可能性もあります。
 
なお、TwitterはBirdwatch機能の実験に先駆けて、記事をシェアする前に中身を読むよう警告する仕組みの実装も検討しています。
 
Source:Engadget,TechCrunch
(kihachi)


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