ポケットに入るコンパクトサイズなアクションカム。数千円で購入できるモノから、5万円超えのハイエンドモデルまで様々な製品がありますが、コストパフォーマンスで選ぶならMUSONの「MAX1」はかなりのモノ。1万500円というプライスでブレ補正機能つき、4K60pの撮影ができるうえ、予備のバッテリー、外部充電器、アームなどのアクセサリーが20点以上も付属しているんです。
MUSON MAX1 実勢価格1万500円
1つ持っておくと便利なアクションカム
ハンディカムタイプのビデオカメラは、新商品がほとんど発売されなくなりました。超望遠も可能なステキカメラ群ではあったのですが、スマートフォンもしくは高画質なスチルカメラで動画を撮る人が増えたいま、役目を終えたプロダクトとなったのかもしれません。ビデオカメラを開発していたチームがスチルカメラ側に合流したのか、動画に適したAFモードを備えるスチルカメラも増えてきましたし。
かわりに、市場の広がりを感じるのがアクションカムです。GoProを代表格とするポケットサイズのビデオカメラ。スキー、スノボ、サーフィンなどなど、さまざまなアクティビティを撮るために作られたカメラで、小型でタフなのが最大の魅力。ハンディカムタイプのビデオカメラと異なり、広角域の撮影がめっちゃ強い。パースの歪みとか二の次で、超ダイナミックな映像が手軽に撮れるというのもポイントですね。
これ、ポケットに1ついれておくと捗るんです。
アクションカムだからといって、アクションなシーンを撮るだけのカメラではありません。日常を記録するカメラとしても優れているんです。
超広角なレンズだから、自撮りなVlog(ブイログ)も撮影しやすい。ピントの合っている範囲が広く、被写体にもぐーっと寄れるから、コンパクトな部屋でも使いやすい。そうそう、動画だけではなく写真撮影用としてもグーです。意外と暗いシーンでも撮影しやすいし。
初アクションカムに最適なMUSON MAX1
アクションカムを使っていく上で、重要になってくるのがアクセサリー群です。もともとサーフボードの舳先に固定して使うことを想定して作られたアクションカムは、コンパクトさを追求しています。カメラボディだけを、素の状態で持って撮影すると、なかなか手ごわいところがある。ぶっちゃけ、持ちにくく、使いづらいんですよね。
いろんなモデルを使っていくうちにアクセサリーが集まってきますが、はじめてアクションカムを購入するのであれば、ノーアクセで本体のみのモデルではなく、いろんなオプションが予め同梱されたモデルをオススメしたい。
その視点でいくと、MUSONの「MAX1」がとてもいいセンを行っているんです。とりあえずコレで十分だろうってくらいに、アクセサリーが多数揃っているんです。まず40m防水に対応したケース。バッテリー2個。充電ドック。外部マイク。デイバッグのベルトなどにつけられるクリップなどなど、28個ものアクセサリーがついてきます。リモコンもあるんですよ。バイクや自転車のバーハンドルに固定できるパイプマウントもありますし、買ってすぐにモトVlogにもチャレンジできちゃう。なにこの充実っぷり。ゴージャスすぎやしませんか。
足りないモノといえば…グリップぐらいでしょうか。普通のカメラ用三脚がつけられるマウントも付属していますから、好みのテーブル三脚やグリップ、自撮り棒と合わせて使いやすいから、問題ないと言ってもいいでしょう。
だというのに、お値段は1万500円。初めてのアクションカムにもうピッタリすぎ。
価格を考えたら画質も実に良好です
安価なアクションカムのなかにはフルHDまでの動画しか撮れないモノがあります。4Kに対応しているモデルでも、フレームレートが30pまでのモノがほとんど。動きの激しいシーンを撮るかもしれないことを考えると、フレームレートはできるだけ早いものが好ましいので悩ましい。
でもMAX1は4K 60pでの撮影が可能です。ビットレートも120Mbpsまで対応しており、頼もしい。実際に撮影してみると、細部までしっかりとした描写。ややシャープネスが強いかという印象も受けますが、安いだけのアクションカムとはクオリティが違います。そのぶん、書き込み速度の遅いmicroSDカードを使うとすぐに録画が停止してしまうため注意が必要です。具体的にはUHS-1 U3 V30以上の速さを持つmicroSDカードを使いましょう。
色味はあっさりとしたもので、ナチュラルなトーンがGOOD。これは後からのカラーグレーディングっぽい編集がしやすいというメリットにもなります。電子手ブレ補正の効果は、やや唐突感がありますね。左右にカメラを振ったときに、手のスピードに追従できていないことがありました。画角もかなり狭くなってしまうので、超広角な絵で撮りたいなら手ブレ補正機能をOFFにして、MAX1を持つ手が大きく動かないように歩きながら撮るといいかも。ただ、実際にアクションカムを持つ生活をしてみると、歩きながらの撮影をするときってあまりないんですよね。散歩系Vlogを撮るのでなければ、あまり気にしなくていいと感じました。
操作系に関しては、スタンダードなボタン操作オンリーとなります。フロント側にインジケーターとなるディスプレイ部はありませんが、かわりとして押しやすい位置に電源ボタンが備わります。シャッターボタン、モード選択ボタンなども径が小さすぎず、押しやすいもの。バイクなどのグローブをつけていてもなんら問題ありません。ヘタなタッチパネル搭載機よりも良好といえます。
残念なのがマイクの音質でしょうか。内蔵マイクは風の影響を受けやすいのですが、付属の外部マイクもゲインが高めで、口元に近づきすぎると音が割れやすい。また外部マイク装着時でも内蔵マイクがカットされないあたりはファームウェアなどのアップデートで対策してほしいところ。マイク入力端子がアナログなため、既存のビデオカメラ用マイクが使えるメリットをもっと活かしたい。
とはいってもですよ。1万500円でこのクオリティは本当にお見事ではないでしょうか。スマホアプリとの連携もできますし、アクションカム最初の一歩としては高く満足できるもの。タフな性能を生かして、子供に持たせるのもよさそう。子供の目線でどんな動画や写真を撮ってくるのか、想像するだけで楽しくなってきませんか。
- Original:https://www.digimonostation.jp/0000130321/
- Source:デジモノステーション
- Author:武者 良太
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