5Gユーザーは4Gユーザーの約2.7倍データ通信量を多く使うとの調査結果

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iPhone12シリーズが対応した5Gの利用者は、4G(LTE)の利用者よりも平均して2.7倍のデータ通信量を使っていることが分かった、と調査会社Opensignalが発表しました。

日本の5Gユーザーの平均データ通信量は16.6GB/月

高速大容量通信が可能な5Gは、iPhone12シリーズが対応したことで本格的な普及が加速すると見込まれています。
 
世界各地のモバイル通信環境を調査しているOpensignalが、2020年9月に主要6カ国における5Gと4Gのモバイルデータ通信量を比較したところ、5Gユーザーは4Gユーザーの1.7倍から2.7倍のデータ通信量を使用していました。
 
以下のグラフで、オレンジの棒が5Gユーザーの平均データ通信量、水色が4Gユーザーの平均データ通信量です。
 
6カ国とも、5Gユーザーのデータ通信量は15GB/月を超えています。日本の5Gユーザーは16.6GB/月で、4Gユーザーの6.3GB/月の2.6倍のデータ通信量を使用しています。
 
5G 4G データ通信量比較 Opensignal
 
Opensignalは、5Gユーザーのデータ通信量が多い理由について、5Gユーザーは高速な通信速度が利用可能になったことで、高画質・高音質での動画や音楽のストリーミング視聴などのコンテンツ消費が増えたためだろう、と指摘しています。

5Gと4Gの平均ダウンロード速度比較

Opensignalは、5Gサービスが提供されている地域で、4Gとの平均ダウンロード速度の比較データも公開しています。
 
以下のグラフは、2020年7月1日から9月28日の期間の平均ダウンロード速度をまとめたものです(日本は含まれていません)。
 
例えば、サウジアラビアは4Gの30.1Mbpsに対して5Gは377.2Mbpsと12.5倍高速、韓国は4Gの60.5Mbpsに対して5Gは336.1Mbpsと5.6倍高速になっています。
 
5G 4G 下り通信速度比較 Opensignal
 
5Gのダウンロード速度が4Gと比べて何倍速くなったかを国・地域別にまとめたのが以下のグラフです。タイで15.7倍、サウジアラビアで12.5倍、クウェートで7.2倍など、5Gの通信速度が4Gから大幅に向上した地域が多いことがわかります。
 
5G 4G 下り通信速度比較 Opensignal
 
5Gの通信速度は、ミリ波(mmWave)のカバーエリアが拡大することで、さらに向上することが期待されています。
 
 
Source:Opensignal (1), (2)
(hato)


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