韓国の大手通信社の聯合ニュースによると、Samsung(サムスン)を世界最大級の大企業に育て上げた長年の会長である李健熙(イ・ゴンヒ)会長が米国時間10月25日、78歳で死去した。
サムスンの物語は、サムスン共和国(The Washington Post記事)と呼ばれることもある韓国の歴史と深く絡み合っている。サムスン創業者李秉喆(イ・ビョンチョル)氏の息子である李氏は1980年代後半、韓国が独裁から民主主義へと移行し、軍事政権の全斗煥(チュンドゥファン)氏から盧泰愚(ノ・テウ)氏へと政治が引き継がれた時にサムスンの主導権を握った。彼の経営の下、サムスンは半導体、メモリーチップ、ディスプレイ、その他今日のデジタル機器のバックボーンとなっている部品など、多くのエレクトロニクス分野でエレクトロニクス分野でさまざまな取り組みを率先して行ってきた。。
李氏は韓国をはじめとするいくつかの「アジアの虎」と呼ばれる国々の経済が崩壊しかけた1998年のアジア金融危機や、世界的にインターネット株が崩壊したドットコムバブルなど、1990年代の困難な経済問題を乗り切ってきた。
このような困難な時期を経て、サムスンを産業界の強者から世界的な消費者ブランドへと発展させたスマートフォン 「GALAXY」 シリーズに投資したことで、李氏は最も有名になった。サムスン電子はクモの巣のような存在のサムスングループ企業の1つに過ぎないが、今日では約3500億ドル(約36兆7000億円)の価値があり、世界で最も価値のある企業の1つになっている。
李氏のビジネスセンスとサムスンの戦略的洞察力は称賛されたが、近年はトラブルに直面していた。2000年代後半に脱税で有罪判決を受けたが、最終的には当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領によって恩赦を受けた。
2014年に李氏が心臓発作(未訳記事)を起こした後、財閥のリーダーを実質的に引き継いだ息子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長のためにサムスンの財務的な将来を確保しようとした李会長の試みは、Elliott Managementといったグループから非難を浴びている。イ・ジェヨン氏は贈収賄罪で有罪判決を受け、懲役5年の判決(未訳記事)を受けたが、最終的には執行猶予が与えられた。
聯合ニュースによると、イ・ゴンヒ会長は心臓発作の後入院し、状態は安定していた。彼の病状についての噂は、それから6年の間に広まっていた。
ブルームバーグによると、李氏は約200億ドル(約2兆1000億円)の財産を残しており、韓国で最も裕福な国民だ。遺族は妻と4人の子供となる。
カテゴリー:その他
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画像クレジット:JUNG YEON-JE / Getty Images
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/10/25/2020-10-24-samsung-chairman-dies-at-age-78/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Danny Crichton
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