2020年第3四半期のタブレット市場は約25%増〜シェア1位はApple

iPad Air 4
 
2020年第3四半期(7月〜9月)の世界タブレット出荷台数は市場全体で4,760万台となり、前年同期比で24.9%の増加となりました。調査会社IDCが明らかにしました。

屋内での生活時間増が後押し

市場全体が対前年比で大幅な伸びを示した理由として、IDCは新型コロナウイルスによって、リモートワークやリモート学習など屋内での生活が増え、様々なシーンで基本的なコンピュータ機能と大きなスクリーンを有するデバイスの需要が増加したと分析しています。
 
例えば、ロックダウンによって映画館が閉鎖された結果、映画業界は大きく冷え込みましたが、“巣ごもり消費”の恩恵を受けたNetflixは比較的伸びが穏やかだった第3四半期でも、対前年比の収益がアジア太平洋地域で66%増となっています。

出荷台数1位はApple

ベンダー別に見ると、最大の市場シェアを獲得したのはAppleで、昨年の1,180万台から17.4%増の1,390万台のiPadを出荷しました。
 
ただし、他ベンダーも大幅な伸びを示したため、シェア自体は31.1%から29.2%へと縮小しています。IDCの調べでは、iPadの中では2019年に発売された10.2インチのiPad(第7世代)が最も出荷台数が多かったそうです。また、第3四半期の終りとなる9月にリリースされたiPad(第8世代)も、かなりの出荷台数となったそうです。
 
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2位以下は、Samsung、Amazon、Huawei、Lenovoと続きます。2位のSamsungは対前年比で89.2%増、4位のHuaweiは32.9%増、5位のLenovoは62.4%増と、1.2%減のAmazon以外は、いずれの上位ベンダーも記録的な出荷増となりました。
 
とくにHuaweiは米政府による禁輸措置を考慮すると、中国内外で好調な売れ行きとなったことは特筆に値します。とはいえ、2021年以降も厳しい措置が依然として課されると考えられており、IDCは今後の成長について「不確かだ」と述べています。なおIDCは以前、Huaweiが2021年に失うシェアをAppleとLenovoが埋めるとするレポートを公開しています。
 
 
Source:IDC via Gizchina,映画com
(kihachi)


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