触れる動画テクノロジー「TIG」を提供するパロニム株式会社は、現在需要が高まっているライブコマースに着目し、リアル店舗でのコミュニケーションに近いオンライン購買体験を実現すべく新サービス「TIG LIVE」(特許出願中)を開発した。
「TIG LIVE」は、ライブストリーミング中にリアルタイムに情報を付加することができるため、インタラクティブなライブコマースを実現するという。
第1弾として、「ABC-MART GRAND STAGE×NIKE」を2020年11月10日に配信予定だ。
なお、2019年9月に発表した、NTTドコモとの業務提携でライブ配信でのTIGを可能とした「TIG Live」とは別もので、「TIG Live」は「TIG LIVE Enterprise」に名称変更したとのこと。
直感的な購入体験が可能
既存のライブコマース向け配信プラットフォームの課題として、商品と購入ページを直接紐づけすることができず、直感的な購入体験が叶わないということが挙げられる。また、決め打ち商品しか紹介できないことやPC操作のプロセスが煩雑で配信者ストレスが高いという点も解決したい課題のようだ。
このような課題を解決してくれそうなのが今回のインタラクティブ・ライブストリーミングサービス「TIG LIVE」。
大きな特徴は、ライブストリーミング中に配信側が商品の値札(JAN・QR・RFIDタグなど)をハンディタイプのタグリーダーで読み取るだけで、ユーザー画面にその商品の購入ページなどに遷移するためのアイコンが出現するということ。
ユーザーが「ほしい」「気になる」と思ったときに画面上にアイコンが出現することで直感的な購入体験が可能となりそうだ。また、配信側は値札を読み取るだけというシンプル操作のため、誤操作やストレスがたまる心配は少ないだろう。
くわえて、「TIG LIVE」での配信は上記のタグリーダーとスマートフォンをBluetoothで接続するだけで可能なため、固定の配信ブースにしばられず、店舗内外を自由に歩き回りながらロケレポ風の演出ができるのもポイントだ。
ユーザーフレンドリーな商品紹介
「TIG LIVE」の魅力として「リアルに近いコミュニケーション」も挙げられる。
これまで、決まった商品を紹介することが多かったライブコマースだが、同サービスは4択などの独自アンケートを設定でき、ユーザーのニーズにあわせた商品の紹介を実現するという。
また、自社の在庫管理システムと「TIG LIVE」の管理システムを連携することで、ユーザーからのコメントやリクエストにあわせた最適な商品かつ在庫のある商品を紹介することも可能。
これらの機能がインタラクティブなライブコマースの展開を可能にするのだ。
第1弾は「ABC-MART 」
このたび、第1弾として11月10日21時30分頃より「ABC-MART GRAND STAGE渋谷109店」にて古川優香さんと佐藤ノアさんがNIKEの人気アパレル・シューズを紹介する「TIG LIVE」を配信予定。
商品紹介にあわせてユーザーが該当商品のアイコンをタップすることで商品情報をストックし、購入ページへとシームレスに遷移できるスマートな購入体験ができるという。
Techable(テッカブル)ではこれまで何度も同社にフォーカスしている。テレビ朝日やニトリ、NTTドコモとのタッグ、東京理科大学のWEBオープンキャンパスでの「TIG magazine」の採用、株式会社ハイパーソフトと共同で提供した「Salon de TIG」、パリコレ21年春夏でデジタル配信する「ANREALAGE」への採用なども取り上げた。
また、同社代表の小林道生氏へのインタビューも実施し、5G時代における動画の可能性などについてうかがっているので、あわせて読んでみてほしい。
- Original:https://techable.jp/archives/141201
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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