大ヒットを続けるAirPodsの恩恵にあやかろうと、各社がこぞって本物そっくりの模造品を市場に投入した結果、2020年だけで6億台の偽物が出荷されていたことが分かりました。
出荷台数は正規品の約6倍
登場したばかりの頃は“耳からうどん”と揶揄されたAirPodsですが、気づけば単なるワイヤレスイヤホンの枠に留まらず、ファッションアイコンとしての地位も確立したように思われます。
2020年3月の時点では、シリーズ合計の出荷台数が前年比で50%増となる9,000万台に達すると予測されていました。2019年の時点でも、AirPodsが1つの企業だったと仮定した場合、企業価値は全米32位に相当するとの試算が出ています。
しかし、そんな世紀の大ヒット商品を悪辣な企業が放っておくはずがありません。
オーディオ事情に詳しいニュースサイト我愛音頻網によると、2020年に偽物(中国語で「山寨」)のAirPodsは6億台出荷されたそうです。正規のAirPodsは10月末で8,000万台〜9,000万台と考えられているため、今年だけで模造品が本物のおよそ6倍出荷された計算です。
実際に公開されたAirPods Proの比較画像を確認すると、偽物の外見は本物とほぼ見分けがつきません(よく見ると正規品=左の黒い帯がセンサーなのに対し、模造品=右は黒く色が塗られているだけなのが分かります)。
ただし我愛音頻網によれば、偽物は数十元(1,000円前後)のものから、本物さながらにノイズリダクションを搭載したものまで、玉石混交なのだそうです。
なお、AirPodsの模造品を販売するのは無名の中小企業だけではありません。大手ベンダーOnePlusがリリースした「OnePlus Buds」は、AirPodsに瓜二つだったため、米税関・国境警備局(CBP)に偽物として押収される騒動にまで発展しています。
Source:我愛音頻網 via 威鋒網
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-327650/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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