代替肉のByond Meatが売上で大幅な予測割れ、フードサービスと消費者需要が減少

Beyond Meat(ビヨンドミート)がMcDonald’s(マクドナルド)との提携で開発したMcPlant(マックプラント)バーガーも、第3四半期決算の売上がアナリスト予測を大きく下回ったことによる株価下落を防ぐには十分ではなかった。

大幅な期待割れに、株価は市場閉鎖後に29%近く下落した。米国時間11月10日の決算報告で同社は売上9440万ドル(約99億円)、1株あたり損失28セントを報告、アナリスト予測は売上1億3280万ドル(約139億2000万円)、1株あたり損失5セントだった。

「この決算は、パンデミックが始まり新型コロナウイルス(COVID-19)蔓延の衝撃と不確定性が当社の売上に本格的に影響を与え、その結果収支報告書全体に影響を与えた初めての四半期を反映したものです」とBeyond Meatのプレジデント兼CEOであるEthan Brown(イーサン・ブラウン)氏は声明で述べた。「第2四半期に、消費者による記録的な小売店での購入と冷凍庫保存が新型コロナによるステイホームなどの政策によるフードサービス事業の悪化を相殺したのと異なり、消費者の買い溜めのロングテール効果に当社フードサービス顧客全体の不調が重なり、第3四半期の結果は予想を下回るものになりました」。

画像クレジット:Google Finance

同社の第3四半期の純損失は1930万ドル(約20億2000万円)で、1年前は410万ドル(約4億3000万円)の純利益だった。一般株1株あたり純損失は31セント、前年同期は1株あたり6セントだった。

不調な業績にも関わらず、Beyond Meatは事業拡大を進行中で、ペンシルベニア州で新たに工場を買収し、中国、欧州でも拡大を図っている。他のデータは事業の成長を示唆していることも、ブラウン氏は指摘した。

「パンデミックによる膨大な破壊にも関わらず、当社は世帯普及率、購入価格、購買頻度、リピート率といった重要指標で安定した成長を続けています。当社ブランドの売上成長は依然として他社をしのぎ、流通を拡大しながらも、四半期の対前年比成長速度は伸びています」。

Beyond Meatの第3四半期決算報告は、マクドナルドの植物由来バーガーの詳細発表で株価が乱高下した1日を締めくくった。Beyond Meatの株価は、マクドナルドがMcPlantの開発における自社の役割を誇張したことで当初は下落した。実際にはBeyond Meatとの共同開発であるとCNBCに提供された声明(未訳記事)に書かれている。Beyond Meat株は反発したが、市場閉鎖後には第3四半期決算のために再度下落した。

ブラウン氏は、マクドナルドが当初の発表からBeyond Meatを外す決定をしたことにもめげず、同社に忠節を尽くした。

「マクドナルドとの関係は極めて良好で実に強力です」とブラウン氏が投資家会見で語った。「McPlantプラットフォームを一般的なものとして紹介した彼らの判断を尊重します。私たちはさまざまな分野で同社と一緒に仕事をしています」。

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カテゴリー:フードテック
タグ:Beyond Meat代替肉

画像クレジット:Beyond Meat

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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