フェイスブックの暗号資産Libraが2021年1月ローンチの可能性

Financial Timesの報道によると、Facebook(フェイスブック)が支援する暗号資産のLibraが2021年1月にローンチする可能性があるという。さらに興味深いのは、同社が設立したコンソーシアムであるLibra Associationが、その計画を再び縮小させる可能性があるということだ。

最初に発表されたとき、Libraは不換通貨と有価証券のバスケットに結び付けられた、まったく新しい暗号資産となるはずだった。当初は単一の現実世界の通貨ではなく、複数の通貨の組み合わせに基づくはずだった。

一方で多くの中央銀行や規制当局がこのビジョンを懸念している。そこでLibra Association方針を転換(未訳記事)し、複数の単一通貨によるステーブルコインに取り組み始めた。

ステーブルコインとは、特定の不換紙幣に対して価値が変動しない暗号通貨を意味する。たとえばUSDを背景にしたステーブルコインの1ユニットは常に1ドルの価値がある。Libraはさまざまな安定コインの基軸通貨としてUSD、EUR、GBP、SGDを挙げている。

Financial TimesによるとLibra Associationは現在、1ドルを背景にしたコインの発売を計画しているという。これはUSDC、PAX、Tether(USDT)などの他のステーブルコインと競合することになる。Libra Associationは他の通貨も展開する予定だが、それは後日となる。

フェイスブックは同時に、Libraウォレットをローンチする可能性が高い。当初はCalibraと呼ばれていた同社の子会社は、2020年5月にNoviへとリブランディングされた。

Libraトークンを送受信できるスタンドアロンアプリに加え、MessengerやWhatsAppからNoviアカウントを管理できるようになる。フェイスブックはユーザーが送金やP2Pでの支払いにNoviを使い始めることを期待している。

Libra Associationの他のメンバーが、Libraベースのサービスを同時にローンチするかどうかは不明だ。メンバーにはFarfetch、Lyft、Shopify、Spotify、Uberなどが含まれる。

関連記事:FacebookはLibraウォレットのCalibraをNoviに改名し独立させようとしている

カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:FacebookLibraNovi

画像クレジット:Facebook

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter


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