米市場におけるiPhone12シリーズの好調な販売状況が、各モデルの発売後1週間の販売実績から確認されたと、モバイル分析プラットフォームのFlurry Analyticsが報告しました。特に、iPhone12 Pro Maxの同期間での販売実績は、iPhone XSシリーズとiPhone11シリーズ、iPhone12シリーズも含めたどのモデルをも上回り、急速にユーザー数を増やしているようです。
過去モデルよりも好調なiPhone12シリーズの立ち上がり
Flurry Analyticsが掲載した上記図表は、年度毎のiPhoneを、価格帯別に色分けしたもので、薄い緑は最低価格帯の699ドル(約73,500円)〜のモデル、緑は低価格帯の799ドル(約83,900円)〜のモデル、薄い青が中間価格帯の999ドル(約104,900円)〜のモデル、濃い青が最高価格帯の1,199ドル(約115,400円)〜に分類した、発売後1週間での米国でのスマートフォン市場において各モデルが占めた割合を示したものです。
iPhone SE(第2世代)を除く、2018年移行に発売されたiPhoneを、Flurry Analyticsは下記の通り分類しています。
最低価格帯 | 低価格帯 | 中間価格帯 | 最高価格帯 | |
---|---|---|---|---|
2018年 | – | iPhone XR | iPhone XS | iPhone XS Max |
2019年 | – | iPhone11 | iPhone11 Pro | iPhone11 Pro Max |
2020年 | iPhone12 mini | iPhone12 | iPhone12 Pro | iPhone12 Pro Max |
米国では、iPhone12シリーズ各モデルの、発売後1週間での、その週に販売されたスマートフォン合計台数に占める割合が、4モデル合計で1.9%と、iPhone11シリーズの1.2%、iPhone XSおよびiPhone XRシリーズをあわせた1.6%を上回りました。
特に、iPhone12 Pro Maxの発売直後の好調な実績は掲載されたモデルで最高の、0.94%という実績に現れています。対して、iPhone12 miniは0.12%にとどまったことは、価格がそれほど重要視されていないことを示している可能性があると、Flurry Analyticsは記しています。また、より低額なiPhone SE(第2世代)の影響も考えられるとのことです。
米国でのiPhone、モデル別普及状況
Flurry Analyticsが掲載した上記図表は、2018年以前のモデルも含めたiPhone毎の普及状況です。このグラフでは、2019年以前に発売されたiPhoneを薄い青、2019年に発売されたiPhoneを青、iPhone12シリーズを緑で色分けしています。
この分析結果から、2020年11月13日〜11月19日の調査期間において米国で最も使われているiPhoneは、iPhone11で14.9%を占めています。ここでもiPhone12 Pro Maxの好調であることが確認され、対してiPhone12の普及ペースが鈍化しており、今後他のモデルが上回ってくることも考えられると、Flurry Analyticsは予想しています。
iPhone12 miniは年末商戦に向けて、販売台数の増加が期待できるようです。その理由としてFlurry Analyticsは、Appleのデバイスは最初、アーリーアダプターが最高性能のモデルを購入する傾向にあるため、時間の経過とともに普及価格帯の製品の販売が伸びてくる点を指摘しています。
実例としてFlurry Analyticsは、iPhone XRの発売後1週間の販売実績は最低だったが2018年の年末商戦で好転し、翌年の年末商戦までその好調さを維持したことをあげています。iPhone11についても同様だったとのことです。
2020年の年末商戦に向けて、iPhone XRやiPhone11のような販売傾向をたどるのはiPhone12なのか、それともiPhone SE(第2世代)がダークホースとなるのか注目だとFlurry Analyticsは結んでいます。
Source:Flurry Analytics
Photo:Apple
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-332241/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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