ISO6400が使い物になる!? お手軽・夜景撮影マシーンの最右翼「DJI Pocket 2」

メカニカルな3軸ジンバルに、1/1.7型CMOSセンサーのカメラ部を合体させた手ブレ知らずのカメラ「DJI Pocket 2」。各部が前モデルから大幅にクオリティアップしたことで、一気に「使える」カメラに仕上がりました。特に夜景撮影時の品質がすごい! 電子手ブレ補正のような点光源のワープ感がなく、高感度にも強くなったために、シャープで色乗りもいい映像が撮れますよ!

DJI
DJI Pocket 2
実勢価格:4万9500円

DJI Pocket 2 Creatorコンボ
実勢価格:6万4900円

スティックスタイルの新世代ハンディカム

ドローンのカメラ部の開発技術を活かし、超コンパクトなジンバル付きカメラを開発したDJI。

カメラ業界は長い歴史を持つメーカーが多く存在します。ガラスレンズの研磨技術、ガラス素材の配合技術など、光学技術を培うには一朝一夕ではいかず、長い研究資産が必要なためです。

そう、でした。今までは。

昨今は新興のカメラメーカーが増えてきました(良質なカメラを搭載したスマートフォンのメーカーも、カメラメーカーと言っていいでしょう)。光学設計・光学シミュレーション機器の精度が高まり、小型のセンサーでも高画質な撮影が可能となった現在、ITの技術力を持つ企業が新たなアプローチで、新世代のカメラを作り出しています。

ドローンで有名なDJIもその1つ。2012年にリリースされたPHANTOMが大ヒットし、GoProなどのカメラを吊り下げて空撮にチャレンジする人が急増。ユーザーベースで生まれたムーブメントから彼らはカメラをドローンに組み込み、スマートフォンで空飛ぶカメラの映像を見ることができるシステムを導入し、2016年にはプロペラ・モーターアームを折り畳めるMavic Proをリリース。これまた世界的な大ヒットアイテムとなり、DJIは業績をぐいぐいを上げていきます。

2017年には、スウェーデンのカメラメーカー・ハッセルブラッドを買収するほどの、業界内外に強烈なインパクトを残す企業になったんですよ。

そんなDJIの最新作がこちらの「DJI Pocket 2」となります。スティックスタイルのカメラです。持ちやすくて動画が撮りやすくて、手ブレ知らずのジンバル内蔵カメラです。新世代のハンディカムといっていいでしょう。

高精細で夜景にも強い「使える」カメラ

動画の場合は4K(約800万画素)、フルHD(約200万画素)となるが、それでも細部の表現力が大幅にアップした。
キレイな夜景してるだろ。嘘みたいだろ…ISO6350で撮った動画のスクリーンショットなんだぜ。これで。

2019年に登場したDJI OSMO Pocketもいいカメラでした。ただし、進化スピードが著しすぎるスマートフォンや、GoProと比較して、大きなアドバンテージがあるとは言えないところがありました。

メカニカルな3軸ジンバルは手ブレを抑えるのにマストな機構ですが、スマートフォンやGoProの電子手ブレ補正のスキルアップぶりが尋常ではなかったんです。

またカメラレンズの焦点距離がフルサイズ換算26mmくらいで、そんなに広くなかった。自撮りとかをすると画面が狭いという印象を強く受け付けるものでした。

付属するジョイスティックことDJI Pocket 2 ミニ操作スティック。カメラ位置を動かす・電子ズームの操作に使用する。

DJI Pocket 2は違います。まず画角がフルサイズ換算20mmくらいとかなり広くなりました。そしてカメラセンサーが大幅にクオリティアップしました。1/1.7インチCMOSセンサーの解像度は6400万画素! 標準状態で撮ると精細感が強烈で気持ちいいですし、電子ズームも許容できるもの。またISO6400の高感度撮影が可能となったのですが、マジで、ガチで、最高ISO値でもノイズが少なく、使える映像が撮りまくれるのだから。

こうなってくると話は別です。少なくともポケットに入るサイズのカメラで、DJI Pocket 2に匹敵する夜景撮影力を持ったカメラを僕は知りません。もう、この1点だけで、「買っていいし買うべきだし買うよね?」と大声で叫んでドヤ顔をしたいプロダクトとなりました。

スマートフォンやGoProの電子手ブレ補正がすごい、と記しましたが、いざ夜景は電子手ブレ補正が苦手すぎる分野。シャッタースピードを下げてしまうため、ブレている光をまるごと記録してからソフトウェアで補整をかけるため、点光源がびょーんと伸びているし、建物や風景全体がワープしているかのような映像となってしまうんですね。

誰が見てもDJI Pocket 2、完全勝利です。おめでとうございます。

買うならDJI Pocket 2 Creatorコンボ一択

フルオプション仕様のDJI Pocket 2 Creatorコンボ。お得感いっぱいのセット。

DJI Pocket 2には、本体・スマートフォン接続アダプター・ジョイスティック・三脚マウント・カバーなどが付属します。コレでも十分に自由気ままな撮影が楽しめます。

でもあえて言わせてください。DJI Pocket 2を買うなら、DJI Pocket 2 Creatorコンボを選ぶべきだと。

三脚、マイクもとりつけられるカバー。持ち運びのしやすさに長けている。

価格は1万5000円アップしますが、付属品が豪華すぎなんですよ。ヤバいですよ。

まずDJI Pocket 2 Do-It-Allハンドルの存在が見逃せません。底面のカバーを外し、DJI Pocket 2 Do-It-Allハンドルを接続するとスマートフォンとワイヤレス接続が可能になり、有線マイクも使えるようになります。

DJI Pocket 2を一脚につけてハイアングル撮影するときも、手元のスマートフォンで画面チェックできるのはうれしいかぎり。さらに、同じく付属してくるDJI ワイヤレスマイク トランスミッターともワイヤレス接続できるんです。そうです、ワイヤレスマイク環境がついてくるんですDJI Pocket 2 Creatorコンボ。

使ってみると多少の遅延があるので、Bluetooth接続かそれに準拠したものなのかなと感じますが、同様の製品は単体で2万円近くするので、ここだけ見てもDJI Pocket 2 Creatorコンボってお得なんですよ。

マグネットアタッチメント式の広角レンズ。フルサイズ換算17mmくらいの広さの映像が撮れるようになる。

さらに、さらにさらに画角が広くなるDJI Pocket 2 広角レンズ、小さく収納できる三脚もついてきますし、DJI Pocket 2 Creatorコンボを選ばない理由が、ない!

通常状態の画角と、DJI Pocket 2 広角レンズ装着時の画角。2歩も3歩も後ろに下がったような広さでの撮影が可能になる。
DJI

 


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