仏事関連総合サービスの株式会社ニチリョク(以下、ニチリョク)は、Bluetooth Low Energy(以下、BLE)を活用した電子銘板システム「お守り de お墓参り」を開発。同システムは、共同墓の銘板表示を参拝者に合わせて切り替えるものとなっている。
現代のニーズに応える形で登場したシステム
近年では少子高齢化などの影響を受け、ひとつの墓を複数人で利用する共同墓へのニーズが高まっている。その中で、「共同墓を利用しながらも、自分の墓石の前で手を合わせる墓参りがしたい」という声も多くあるとのこと。そこで開発されたのが、今回の「お守り de お墓参り」だ。
同システムを利用した墓参りにおいて、参拝者は識別用の「お守り(小型のBLEビーコンデバイス)」を持参する。参拝者が墓石に近づくと位置情報の検知システムが働き、墓石の銘板表示が自動で切り替わる仕組み。参拝者専用の家名や戒名、没年月日などが電子表示されるため、共同墓でも自分の墓石のような感覚で手を合わせられる。
「電子銘板墓所 -光-」の販売もスタート
ニチリョクは、「お守り de お墓参り」を搭載した永代供養付墓所「電子銘板墓所 -光-」の販売も始めている。
同墓所は、千葉県八千代市の「八千代悠久の郷霊園」内に設置。電子表示を行う銘板部分には、省電力性や屋外での視認性に優れた電子ペーパーが用いられている。価格は29万円(管理費込み)で、販売数は35壺。保管期限は納骨してから13年となっており、その後は園内の合祀墓にて合祀を行う。
家名などの銘板データ作成にあたっては、顧客要望のヒアリングを実施。墓石に彫刻する従来の墓とは異なり、電子表示ならではの自由なデザインが可能とのことだ。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/144665
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ
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