McAfee、2020年の10大セキュリティ事件ランキングを発表

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サイバーセキュリティ企業のMcAfeeは12月15日、2020年に発生した情報セキュリティ事件のランキングを発表しました。

情報セキュリティ関連の10大事件

McAfeeは日本企業の経営者や従業員、情報システム担当など1,552人に対して調査を行い、事件の認知度によりランクづけを行っています。
 
ランキングの対象は、2019年12月から2020年11月までに報道された情報セキュリティに関連した事件となっており、ランキング上位の事件は以下のとおりです。
 
なお、McAfeeは事件に関連した企業名は公表していませんが、事件の概要や発生日時等で特定できる内容となっているため、筆者にて企業名等を一部追記しています。
 

1位:ドコモ口座不正出金

 
2020年に発生した情報セキュリティ事件で、最も認知度が高い事件は、ドコモ口座を悪用した不正出金でした。
 
NTTドコモが提供するスマホ決済サービスのドコモ口座が悪用され、何者かが被害者の銀行口座から不正に預金を引きだしていました。
 
多数の人が被害にあい、被害総額は2,000万円を超え、銀行からのドコモ口座へのチャージが停止されるなど、社会的に大きな影響が発生しています。
 
McAfeeは「利便性のみを追求した結果、セキュリティの甘さを狙われた」としています。
 

2位:カプコン不正アクセス被害

 
2位には、大手ゲームメーカーのカプコンで発生した、不正アクセス事件が選ばれました。
 
カプコンが11月16日に発表した内容によると、オーダーメイド型ランサムウェアによりサーバーが攻撃され、不正アクセスを受けた結果、最大約35万件の情報が流出した可能性があります。
 
カプコン等の事件を受け、McAfeeは「従来は重要インフラをターゲットとしていた攻撃が、一般企業まで拡大していると感じる」とコメントしています。
 

3位:ディープフェイクポルノ動画作成で逮捕

 
3位には、AIを悪用してポルノ動画の登場人物の「顔」を芸能人にすり替えた「ディープフェイクポルノ動画」を作成し、公開した事件が選ばれています。
 
朝日新聞によると、この事件ではシステムエンジニアと大学生が名誉毀損と著作権法違反の疑いで逮捕されています。
 
なお、2020年1月にはFacebookがディープフェイク技術を用いた動画の投稿を禁止する方針を打ち出しています。
 
マカフィーのランキング4位から10位については、米海軍が政府支給端末でのTikTok利用を禁止したことや、新型コロナウイルス感染症の特別給付金関連のフィッシングサイトが確認されたこと等が選ばれています。
 
なお、ランキングの詳細については、以下のMcAfeeのページで閲覧することが可能です。
 

 
 
Source:McAfee, カプコン, 朝日新聞
Photo:マカフィー
(seng)


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