NASAの有人飛行責任者がアルテミス月面着陸の2024年目標とクルー人選について語る

NASA(米航空宇宙局)の有人宇宙飛行責任者、Kathy Luders(キャシー・ルーダース)氏がTechCrunch SEssion:Spaceに参加し科学者でNetflixのホストでもあるEmily Calandrelli(エミリー・カランドレッリ)氏に、彼女のNASAでの仕事について話した。アルテミス計画の進捗や米国人宇宙飛行士を月面に再び送る話もあった。

NASAのアルテミス計画最初の月面着陸が2024年を目標としていることは、繰り返し同局が発言しており、現在のNASA責任者でバイデン新政権が誕生する2021年1月に任期を終えるJim Bridenstine(ジム・ブライデンスタシイン)長官も正式に表明している。しかし、このスケジュールには外部から多くの疑問が投げかけられていて、新型コロナウイルス対策の在宅命令とNASAの遠隔勤務措置による遅れによって、一層困難になったと見られている。

「商業乗員輸送開発プロジェクトを立ち上げた時の目標は2017年でした」とルーダース氏。「2017年には飛ばしませんでした、2017年を目指してありとあらゆる努力をしたのですが。その2017年というゴールは、私が2017年という時期だけを考えて愚かな決定を下したという意味ではありません。慎重に検討を重ねた決断でした。そして結局2020年に飛ぶことになりました。実際には2019年にミッションを達成し、それは当初2017年のゴールだったものでした。2024年は我々にとって重大な目標なので、誰もがそこにこだわっています。しかし、私は慎重にこれを進めるべきであることもわかっているので、みなさんに進捗状況を伝えながらやるつもりです。これはこれまでのあらゆるプログラムでしてきたことでもありす。そして、安全で効果的な方法で飛行するために必要なミッションの能力を備えて飛ぶ準備ができたとき、実行します」。

ルーダース氏は多様性、および局内の人種多様性、および同局にとっての重要性に関する問題にも言及した。、氏は人間探査および運用ミッション総局の副責任者を務める最初の女性であり、NASA全体の有人飛行活動を指揮している。

「みなさんには私たちが行っていることを自分の目で確かめてほしいと思っています。なぜなら、重要なのはNASAがこれをやっていることではないからです」と彼女はいった。「重要なのはみなさんがすること、みなさんにできることです。最も印象深いのは、私のことが発表された直後にインドの9歳の少女からもらった『あなたがその仕事を得たのだから、私もいつかNASAの責任者になれると思います』という手紙でした。そしてアルテミス計画のクルーの多様性を見ればわかるように、みんなが自分がそこにいるところをを見て欲しいのです」

ルーダース氏は、つい最近発表された NASAのArtemis宇宙飛行士クラスに見られる多様性(NASAリリース)と、その中から実際にアルテミス計画初の月面着陸クルーに選ばれる人の可能性についても語った。

「私の気に入っていることの1つ、それは女性2人でいけないのかどうか、私にはまだわからないことです」と彼女はいった。「適切な人を選ぶ必要があります」

カテゴリー:宇宙
タグ:NASAアルテミス計画

画像クレジット:NASA

原文へ

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA