バーチャル街歩きサービスなどを手がけるブイテック研究所、南海電鉄と提携

株式会社ブイテック研究所(以下、ブイテック研究所)は、南海電気鉄道株式会社(以下、南海電鉄)との業務提携を発表。オンライン上での道案内サービスおよびバーチャル街歩きサービスの事業展開を図っていく。

今月23日からは、南海電鉄のなんば駅周辺エリアを対象として両サービスの実証実験が始まった。

動画によってスムーズな道案内が実現

ブイテック研究所は、東京大学大学院情報理工学系研究科の相澤研究室(電子情報学専攻)と連携し、最新の動画・映像技術を活用したサービスを提供中。

コア技術は、早送りでも安定した映像を実現する「ブレ補正技術」と、撮影済みの映像を合成して経路案内を行える「経路映像合成技術」だ。後者に関してはTechableでも取り上げているため、興味のある方はそちらの記事もチェックいただきたい。

ブイテック研究所と南海電鉄が今回始めた実証実験のうち、まずは道案内サービスに関する実験からご紹介しよう。

同実験では、なんば駅利用客からの問い合わせが特に多い15か所の地点に関して、オンライン上での道案内動画を作成。同駅窓口において前述の地点までのルートを尋ねた利用客に対し、道案内動画のリンクが記載された「NAMBA AREA MAP」を渡す。動画を用いることにより、目的地までのスムーズな道案内が実現する。

バーチャル街歩きツール「Milapse Trek」も公開

また、バーチャル街歩きサービスのツールとして「Milapse Trek(ミラプス・トレック)」も公開された。

同ツールにアクセスして対象エリア内の地点を選ぶと、歩行者視点の動画がスタートする。あとは、画面操作によってオンライン上での散策を楽しめる仕組み。現時点での対象エリアは、なんばエリアのみとなっている。

今回始まった2つの実証実験の期間は、来年3月31日まで。なお、実験の進捗状況に応じて延長する可能性もあるとのことだ。

PR TIMES(ブイテック研究所)
南海電気鉄道株式会社(PDF)

(文・早川あさひ)


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